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2014/11/27

先日、元キャバ嬢の友人からこんな電話がありました。
曰く、「お客さんにはうまく甘えられるんだけど、お店を出るとうまく出来ない」。
この点、わたしも全く同感でしたので、その後一時間半に渡り激論を交わした結果の結論を今日はこちらに書きたいと思います。

甘える、というのは難しいものです。

甘えるという言い方をすると難しいですが、要するに「頼る」技術のひとつですよね。
何か一つのことについて頼り切る、任せ切るということは結構頼る側の技量も問われたりするので、一度何かを頼んでみたはいいものの思うような結果が得られなくてイライラしたり、あるいはまったく進捗がなく自分でやった方が早かったり。果ては自分でやってしまった後にドヤ顔で「できたよ!」「これ欲しいって言ってたよね!」とか言われた日には一瞬巣の顔に戻ってしまう危険もあるし、自分自身が「甘えるなんて言語道断!」のような武闘派精神を発揮して出来ない、という方もいるでしょう。(←ちなみにわたしは最後のコレです)

 

ところでキャバクラにおいては甘えることが半分仕事、って感じるほどお客様に甘えます。

ここでポイントなのは甘えるべき内容と頼るべき内容を自分の中で分けておくこと。
わたしのなかの気持ちとしては、

甘える内容=結果が伴わなくてもいいお願い、ハードルが低いお願い
頼る内容=結果が欲しいときにするお願い、ハードルが高いお願い

と分けていました。

要するに、たとえば来店依頼をするときに「○○さんには来てほしいなあ」というのは甘えですが、指名ノルマであえいでいるときに「○○さんには絶対来てほしい」というのは頼っている。ボトル入れてほしいな、くらいのときは甘えですが(笑)、甘えには言われた方が比較的容易に実現可能なことをお願いするくらいのほうが反応がいいのです。ボトルの件もたとえば代金1万円を払うのが厳しい方には頼る内容になってしまいますし、そのへんの見極めもテクニックなわけです。
で、この両方を戦略を立てて無意識的にしろ使い分けているって気がするんです。

だけど、実生活ではそこまで第三者をシビアに見ることは変ですし、しにくい。

たとえば友達の財布のなかは…とかいちいち考えて飲みに誘うのもなんか気持ち悪いし、今の生活スタイルから言ってこの程度ならランチの金額として妥当か…などと考えるのも変。友人でも恋人でも、負担になるときはそう言えば解決しちゃうので、探る必要そのものがない。

だから、結果として相手の状況を読みにくくなり、甘えにくかったり、頼りにくかったりするんだと思います。

でも、やっぱり甘えたり頼ったりすることは絶大な効果がある。
わたしだって甘えられればうれしいし、頼られれば悪い気はしない。まぁ内容によっては面倒くさかったり時間がかかることだったりしますが、それで断るにしても「声を掛けられた」ことそれ自体に悪い気はしないのです。

だからやっぱり言ったもの勝ち、というか戦術的には有効なんだろうなあ、と思う。

…まずは自分の武闘派精神を克服すべく、切れた電球をつけかえてもらうお願いから始めてみようと思います。
でも絶対自分で付けたほうが早いよねー…^^;

2014/11/27 05:27 | chica | No Comments