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もう11月後半になりましたね、と言うか、残り10日もない…。なんだか、あっという間に時間が過ぎています。通常初年度は時間が長く感じ、2年、3年と繰り返すうちに時間が早くなっていく気がするのですが、今年は半端無く早い。この業務初めてなんですけど…。
ハイ、タイトルの初アテンド。
我が社のメインオフィスの東京より「長年親しくしている会社からトンガサモアの視察が行くので、アテンドよろしく」と指令が入りまして、一人ですが二泊三日して行きました。自分はこういうこと全くしたことないので、とりあえず「海外駐在 アテンド」でググってみる。
いやぁ、出るわ出るわ(笑)。つまり海外出張の仕事のコーディネートから仕事後、アフター5の夜のメインディッシュまで。こりゃ、どうすればいいんでしょう???トンガにそういうとこ、おおっぴらには全くないんですけどね。そういうこと言ってきたらどうしましょう???
もちろん、面会指定箇所や見学希望地には電話はメールを打ちまくり(というほどでもないですけど)、アポ取りをし、彼の三日間のスケジュールをザッと決めて、当日アテンド開始。
当然空港にお出迎え。空港に向かう途中50km/h規制で後10mくらいで70km/hに変わるところで徐々にアクセルを踏み始めた時、警察が「はい、こっちおいで~。55km/hの5km/hオーバーで罰金35パアンガ。」orz。ここで張るか、普通…。その警察は残念ながらお友達ではなく、しょうがないから払おうとしたら「ここじゃなくて、街の警察で…」それは面倒臭い…。的なやりとりしてたら向こうが「もう、お昼すぎだなぁ。おなか空いたんだけど」というので、10パアンガ渡し、それでスピード違反はなかったことに(笑)。人生初のスピード違反。しかも賄賂で有耶無耶に。
予定とメールのコピー(それにいろいろ鉛筆書きしてるので)の入ったクリアファイルの裏に「〇〇株式会社 〇〇様」と、空港の出迎えでお決まりのカードを準備して待ちますが、全然出てこない…。たまたま知り合いがやはり日本からラグビー選手リクルートのため来る方のアテンドがいましたが、早速出て行きましたが、うちはなかなか来ない。最終的には飛行機到着から40分以上。無事にピックアップできたので、とりあえずOK。
宿に向かう車内は、この3日の予定をザッと説明して、他愛もない雑談。話しやすい人でよかった。超ビジネスマンで、仕事の虫だったらどうしましょう…という不安はそこで解除。お昼がまだということだったので、とりあえず、チャイナレストラン。負もなく可もなく。ただ餃子はいただけない。このへんのレストラン情報、自分が出まわらないのでちょっと厳しい。
翌日が今回の視察のメイン。面会3つ。僕は「隣りに座ってればよろしい」ということだったので、一緒に臨席。なんだかビジネスの話ですねぇ~。もっとも今回は今後につなげる挨拶巡りの表敬訪問とのことだったので、込み入った話ではありませんでしたが。こういう情報やアンテナ、全然持ってませんね、自分…。
3つ終わって、お茶して、もう一つ面会じゃないですけど回って、夕食を一緒にということだったので、一緒にイタリアンへ。前菜の鮪の刺身が極旨!カルパッチョ風ですが。メインディシュは牛ステーキ。ミディアムで頼んだのに、結構レア状態。筋が多くて切りづらいし、食べづらい。味はいいんだけどね、ちょい残念。トンガにあるLunarossaというイタリアン。オススメです。店長はミラノ出身の生粋のイタリア人。という訳で、二日目も終了。
三日目は、ある場所を見学して、写真撮りたいということだったので、予め電話入れておきました。向かう社内で彼から「何時頃来る?」電話が入り、トンガ人にしては珍しく律儀な人だ。普通「後でかけ直すから」と言われて、一回もかけ直して来た試しがない。で、オフィスにつくと出迎えててくれて「スズキと視察の日本人だよね」と。そして、会議室に案内されると、資料の山積みが…。見学だけのつもりだったんだけど、これはありがたい。で、そこでとりあえず名刺交換。彼の苗字がよく知ってる人と同じだったので、思わずつぶやいたら相手が「気づいてない?俺、〇〇の息子で、△△の兄弟。まだカヴァ飲んでんのか(笑)」と、なんとよく知ってる人の家族でした。それで、こんな良くしてくれたのかな?予想外にプロジェクトの全貌を惜しみなく開け広げ、こちらの質問には全て答えてもらい、今回の視察の最大の収穫でした。友達で良かったw。
これで、面会系は終わりで後は島観光。これも自分があまり行ったことないので、場所もうるおぼえ状態。すいません、もっと勉強します。道すがらいろんな人に尋ねながら回りまして、結構道も悪くて、ヘトヘト。変な道連れ回してごめんなさい。
そして、空港に送り届け、無事アテンド完了。
何回も言われたのですが「スズキさん、あんた、何者ですか?行くとこ行くとこ友達だし、街歩くと声かけられるし、こんだけの人脈ムダにするのはもったいないよ。ノニ作ってる場合じゃないじゃない?(笑)」。毎晩カヴァをおっさんたちに紛れて飲み、日曜日はトンガ人と同じ教会に行き、ブラスバンドで自分の所属教会外でもお手伝いし、しかも元学校教員を5年半。僕が知らなくても、向こうが知ってる可能性は腐るほどあるわけでして、こういう行動が、実はここに来て意味を持ち始めました。今までは学校教員だったので、人脈とかコネとかあまり意識したことないし、なんか肩書で人と付き合うのは嫌なので、あえて相手の職業やポジションを詮索することはなかったと言うと、「なんともったいないことを…アンテナの貼り方間違ってるよ」と。今回初めてこういうアテンドをして、人間のつながりの重要性がぼんやりわかってまいりましたので、今後は自分の中で顔と名前と、後所属などを合致させていこうかなと思った次第です。
意外と叩けば何か出てくるっぽいですよ、自分。自分でこう云うのはなんですが、在留日本人の中で知名度はTOP3に入ると思います。もちろん日本国大使とかJICA所長とかは覗いて。
では。