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地球の舳先から vol.344
香港編 vol.2
香港へ行った。何年かぶりに。
とはいっても、前回香港へはほぼ1日足らずしかおらず、
あのギラギラな超高層ビルが建ち並ぶヴィクトリアハーバーと
スピードの出し過ぎで横倒しにコケそうな2階建てバスしか記憶がない。
遠い遠い、金融界の街―そう思っていた。
夜中1時過ぎの羽田発のLCC「香港エクスプレス」に乗って約4時間。
MTRは乗り継ぎがよくわからず、路線バスに乗って早朝の街へ出る。
幸いホテルは大きいところを予約してあったのですぐわかった。
店先の水槽に大きなエビやカニの泳ぐ店でお粥と点心の朝食。
あとは重慶マンションという両替のメッカ(決してレートはよくなかった…)
で香港ドルを手に入れて、ホテルで寝る。
初めて国際線でLCCを使ったが、水1杯、毛布1枚出ないという徹底っぷり。
当然モニターなどあるわけもなく、機内で寝れないわたしは随分退屈した。
本の1冊でも持って行けばよかったのだが、今回は小さいリュック1個で来ていた。
これほど何も考えていない旅も珍しかった。
航空券も突然「あ、再来週、香港行こ」で取ったものだった。
そんなわけで「どこへ行きたいか」と聞いても「考えていない」と答えるわたしを
香港の友人が、長州島という離島に案内してくれた。
中心部から向かいの高層ビル群、香港島へ。そこから高速船に乗り換える。
日曜日で混みあうのもフェリーターミナル周辺だけで、奥の道をハイキング。
…の前に、飲み物を調達。
パンチの効いた見た目だが、色々とフルーツの味があり、大丈夫。
前の人のTシャツは謎。
警察の前で昼寝する猫。名前はジュリエット。
いつも2匹いっしょだった相方のロミオは亡くなっていまはひとりらしい。
山道をのぼっていく。
餌を要求して近寄ってくる猫様。
生い茂る南国フルーツ。11月初旬で、昼間は28度とか。
湾に出てきた。お寺らしきものを人力で修繕している人々。
そして釣り人もいる。何が釣れるんだろう?
そして、またしても猫様。
山道を降りてふたたびフェリーポートのあった下界へ。
干物天国。干しすぎじゃない?
下は、Fish Ballという、日本でいうところのかまぼこの煮たの。
球体の真ん丸で、いろいろ味付けに応じて鍋が並ぶ。
屋台が色々出ていて、なんか、ずっと食べていた。
どこへ行っても、港の風景が好き。人の出入りと活気があるからかなぁ。
夕暮れ。
その後香港島へ戻って、夕食。
これ、香港で食べたもので、一番美味しかったもの。
鶏を紹興酒で浸けてある冷菜。けっこう定番らしいのでお試しあれ。
(でも空港で食べたのは油っぽい上にあんまり味が沁みてなかった…)
酔っぱらいそうなアルコール度数です。
もちろん小龍包も◎
この日は記録更新、3万歩、21km以上歩きました。
翌日は、ふらふら散歩の後、片道40分もロープウェイに乗って…
(高所恐怖症の人には絶対に勧めない)
屋外にあるものとしては最大クラスという大仏を見に行きました。
なぜか、お参りに来ていたシーク教徒(推定)のみなさん。なぜ…。
ここは空港にもバスで15分程度なので、帰りに立ち寄るのがおすすめ。
だけど、ロープウェイは土日はとっても混みそうなので注意!
裏技として、高い料金でクリスタル(ガラス張り)の車体のチケットを買うと
あんまり並ばないです。心臓に悪いけども。
おまけ。
世界一やりたくない職業。
ロープウェイのカゴなしの人力点検。命綱ついてるけどさ…。
そんなこんなでほのぼのと香港観光は終了。
帰りは飛行機を降りてから最終のモノレールが10分後、という綱渡りな
フライトスケジュールでしたが、競歩をがんばったらなんとか乗れました。
羽田の導線のよさならでは…。
どこにも街のイメージというものはあって、
でも人が暮らしている限りやっぱりいろんな顔があるのだなと思った。
特に香港は、30分とか1時間とか足を延ばせばいろんな景色が見られるので
台湾同様、何度も訪れてみたい場所になりました。