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2014/11/10

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1ヶ月の日本旅行から帰ってきたアメリカ人の友人。

友達のお土産話を聞こうということになって、いつものインターナショナルなメンバーで集まった。

 

この日はそれぞれの国の定番のピクニックお弁当を持ち寄ろうということだったけど、雨季のマレーシア。

朝からスコールの予感がしたので、結局インド人の友人宅でベジタリアンインド料理会。

 

友人からは日本食手作り会にしようと発案があったけど、ベジタリアンがいるのでお野菜だけで作る日本食が思いつかなくて申し訳なかったな。

魚・お肉はダメ、魚の出汁もダメ、卵もダメ・・・定番の日本食しか作らない日本人にはベジタリアン向け日本食のメニューって思い浮かばないものです。

 

インド人直伝のビリヤニはそれはそれは美味しくて、今までレストランで食べていたビリヤニなんて目じゃないくらいに美味しかった!

ベジタリアンチキンという豆から作られたチキンもどきのカレーも美味しくて、一同感動!

 

美味しい料理を食べながら、話は日本旅行の思い出話。

彼女は毎年1ヶ月ほど日本に行くほど日本が大好き。

何度も日本に行っているけれど、やっぱり今回も感動だらけだったそう。

 

私の紹介でベジタリアンを受け入れてくれる箱根の旅館に泊まった彼女。

小鉢で出てくる夕食に相当驚いたらしくて、品数をカウントしながら食べたらしい。

「15種類だよ!15種類もお皿が出てくるんだよ。ベジタリアンじゃない夫のお膳と私のお膳はメニューも違っていて、しかも数種類づつサーブされるんだよ!」

大興奮でみんなに語る様子を見て、日本人の私は何だかとてもくすぐったい感じがした。

 

温泉にも初挑戦らしく、火山によって熱せられたお湯に入ったんだって話してて面白かった。

大涌谷で温泉卵にも挑戦したらしく(本当は卵を食べないベジタリアンだけど、どうしても食べたくて食べてしまったらしい)、ボルケーノの熱で卵を茹でて、真っ黒な卵を食べるんだよ!ってこれまた大興奮。

 

1ヶ月、のんびりと大阪・京都・箱根・東京と旅してきた彼女。

今回の驚きや発見は何?っていう話題で一同大盛り上がり。

 

「日本のトイレってどうしてあんなにキレイなの?」

「日本のトイレって、いっぱいボタンがあって、初めて入るとしばらく興奮して出てこれないよね?」

「日本のトイレって、自動で蓋が開いたり閉じたりするんだよ!?そこまでオートマティックを追求するのってスゴイよね」

っとしばらくトイレの話が続き・・・

 

話は日本人のマナーの良さについて・・・

彼女が朝の新宿駅で見た様子を語りだしたら、他のみんなも興味津々。

「今回朝のラッシュの時間に、新宿駅に撮影に行ったの!日本のラッシュが見てみたくて。そしたら、ドアが閉まらないくらい人が電車に乗っていてビックリした。それにあんなに混んでるのに、みんなキレイに2列に並ぶんだよ。信じられる?」

「それから、時間ピッタリに電車がやって来るの。1分遅れたらごめんなさいってアナウンスが流れて思わず笑っちゃった。1分だよ!1分でも遅れたら謝らなきゃいけないんだよ。」

「それからね、あんなに混んでてみんな忙しそうなのに、駅のホームで立ってたら駅員さんが大丈夫ですか?って声かけてくれたんだよ。普通しないよね?忙しいんだから。。それにね、駅員さん電車に向かってお辞儀してたよ。誰も見てないし、忙しいのに、そんな時にも礼を重んじるのが日本人なんだよね。」

 

ここから話は盛り上がって、日本の朝のラッシュの映像を検索し出すフランス人。

こんなに混んでて、みんな辛そうなのに、それでも遅れずに頑張って電車に乗って会社に行くという日本人の真面目さがみんな信じられないみたいで、しばし笑ったり感心したり・・・。

 

「日本人ってどうしてあんなにキレイな列を作れるの?どこかで習うの?」というインド人の質問に・・・

「日本人は小学生の頃に、前に習えっていう動作を教えられるんだよ。前の人に基準を合わせて、自分が前の人と同じ位置に並んでいるのか確認する練習を何度もやるんだよ。」って教えたら、一同大爆笑!!!!

 

「何それーーーー!?何のためにするの?将来通勤電車で並ぶため?」っと聞かれて困ってしまった(笑)

「ついでにお辞儀の仕方も習うんだよ。」って言ったら、これまた大爆笑!!!!

「それも何のため?将来お店とか仕事とかで頭下げるために習うの?」っと言うではないか。。

謝ったら負けというアメリカ人からは到底考えられない教育らしい。

 

日本のデパートの店員さんの礼儀正しさとラッピングの凄さにも感動したらしい。

「新宿の伊勢丹に行ったの。そしたら恐ろしくゴージャスで、しかもブルジョワ階級とかじゃなくて、普通の人が普通にそこで買い物してるんだよ。」

「洋服買ったら、店員さんがすごーーーくキレイに洋服畳んで、薄い紙に包んで、さらに箱に入れて、さらにショッピングバッグに入れてくれるんだよ。」

「しかもね、よくわからないんだけど、狭い店内の入り口までそのショッピングバッグ持ってついてくるの。それで丁寧にお辞儀してありがとうって言ってくれるんだよ。高級ブランドとか買ってるわけじゃないのに、セレブになった気分だったよ」

これには、ベトナム人が大興奮で、彼女も日本に行った時に店員さんの丁寧な態度を見て驚いたそうだ。

コンビニの店員さんまでもが頭下げてくるんだよって言う話でしばし盛り上がる。

 

マレーシアだったら、どんなに長い行列が出来ていても、レジのスタッフが急ぐことはないし、スタッフ同士のおしゃべりだって止めない。

「ねー、急いでるんだ。レジやってくれない?」って言おうものなら、露骨に嫌な顔して、ふてくされてのんびりレジを打ち始める。

頭を下げられることなんて絶対ないし、買った商品が壊れていてクレーム言っても「何で確認して買わなかったの?」って怒られる。

 

そういう文化になれてしまったら、日本の接客のクオリティにはただただ感動するらしい。

 

私の友達は日本大好きということもあるけれど、日本の素晴らしさについて語りだすと収拾がつかない。

何度も旅しているアメリカン人は、やっぱり来年も日本に行くという。

そして日本に行きたくて仕方がないインド人は、来年こそは絶対に日本旅行をするんだと言う。

 

異国の地で、こんなにも日本に興味を持ってくれて、日本を評価してくれる人たちと語り合えるなんて思ってなかった。

 

 

 

 

 

 

2014/11/10 07:35 | kagami | No Comments