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小学生の時、家⇔小学校の通路は学校側が決めていました。
この道は通っていい、ここを曲がってあの通りに出て…
ですが、家付近(団地内)の道まで決まっているわけではありません。
小学校に通う前、両親と団地内ではどの道を通るか練習し、覚え、その道で6年間通い続けました。
ふと、上記したことを思い出したのはマカッサルにある日本領事館から電話もいただいた時でした。
【ゴロンタロ付近で地震があったようですが、怪我などはありませんか。大丈夫ですか。】
移動中のことで、地震があったことにも気づきませんでした。
この時に頂いた電話がどれほど心強かったことか。
私は守られている!と感じました。
地震があったことも知らなかったので、もちろん怪我などもありませんでした。
さて、ゴロンタロで生活を始めて4年目に入って初めて真剣に考えたこと。
【自分の身に何かあった時に、どうやって日本に知らせるか】
今まで考えてこなかった私は怠け者です、はい。
地震などの自然災害の際には、大使館から安否確認の連絡があるでしょう。
ですが、野外フィールドで外に出ている時、移動中も含めた出張先、普通の道での交通事故…いつ何が起こるか分りません。
誰か日本人がいれば、誰か知り合いが近くにいれは、日本側に連絡は行くと思います。
ですが、一人ですので自分でどうにかするしかありません。
もちろん、周囲のゴロンタロ人の力なくしては連絡が出来ない事の方が多いかもしれません。
この際に真っ先に考えたのは、意識不明などにより自信が直接連絡出来ない場合。
私の身元を証明するものと緊急連絡先を小さくコピーして常に持ち歩くことにしました。
身元証明はパスポートで十分です。
緊急連絡先…
私を見つけた人が私の上司(県知事)に連絡するだけでは、日本まで正確な情報が届かない可能性があります。
言葉の問題です。
ここで日本と上司の橋渡しをしてくれるのは、以前勤めていたゴロンタロ大学の先生しかいない!と思ったのですが…
連絡がつかないのです。
思い当たる先生は2人います。
1人目は、ヤヒヤ先生。
現在、奥様は私の教授のもとでドクターコースを取得中であり、英語も堪能。
ですが、奥様に会うために頻繁に日本にいってらっしゃるためになかなかゴロンタロにいない!
2人目は、アジズ先生。
日本滞在期間が長かった分、日本語がペラペラ。もちろん英語も堪能でいらっしゃいます。
ですが、海洋、特に伝統船がご専門ですので海の上にいることも多く、この伝統船がゴロンタロの伝統ではなく他の地域の伝統船なので、これまたなかなかゴロンタロにいない!
実はこの緊急連絡網作成にあたって、直接説明してご協力を得て…と思っていましたが、まだゴロンタロにいらっしゃらないようなので、完成は先延ばし状態です。
他に手段はないのだろうか…
なかなか思いつかないのです。
緊急連絡網はシンプルに限ると思っていましたが、プランA、プランB、プランCといくつか案を持っておくのが得策のようです。
いい案を募集中です(笑)
現在は先にお伝えしたように完成していない以上、言葉の壁を無視するという不安が残るプランを採用しています。
日々の生活で最も大切なことは、もちろん事件・事故に巻き込まれないよう行動することです。
フィールドや出張などの際には、いつからいつまで誰とどこに行くのか、と言うことを周知徹底させておく。
このような当たり前のことの積み重ねが、安全なゴロンタロ生活の基本であることを再確認した出来事でした。