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2014/10/23

住みたい国8年連続No.1のマレーシア。

最近、親子留学先としても人気。

 

キャサリン妃が通っていた英国の名門マルボロカレッジのマレーシア校があったりすることで、物価の安さ以外にも教育水準の高さも評価されるマレーシア。

 

私の知人も小学生の娘とお母さんとシンガポールとの国境の町ジョホールバルで親子滞在をしている。

そして首都クアラルンプールでも、親子留学を検討している親子と見られる下見ツアーの団体を見かける。

 

先日たまたま声をかけられて、親子留学を検討している親子にマレーシアで住むメリットについて聞かれた。

 

私はただの駐在員なので、留学としての良さというのは正直わからない。

私が通っている英語の語学学校や中国語の学校に来ている短期留学の若者たちを見て思うことは・・・

・生活費が安い

・教育費が欧米よりも安い

・多民族の友達が出来る

・英語以外の言語も当たり前に飛び交っている

ということが利点なんじゃないかと思う。

 

アメリカよりも多人種と会えるんじゃないかと思えるほど、マレーシアには本当に沢山の人種がいる。

特に語学学校では、中近東やロシアなど普段接することの無い国の人たちが留学生として滞在していることは子供にとって意味があると思う。

実際私も、シリア・イラクなどの戦争をしている国の友達に出会うことが出来て、世界の見方や平和に対する思い、宗教に対する偏見など沢山の学びがあった。

 

英語の語学学校の先生にこんなことを言われた。

「マレーシアは沢山の人種が学びにくることで、多くのアクセントの違いを知ることが出来て、国際的な場で働く際に大きな意味を持つことになると思う。世界には英語がネイティブな人はわずが5,6%しかいないのだから、非ネイティブの人たちが持つ訛りに慣れておくというのは実は意味があることなんだと思う」

もしかしたら、こうした一見マイナスなポイントも良い学びになるのかもしれない。

 

小さい頃から多人種の人たちと触れ合うというのは、グローバル化が進む現代においては大きなメリットになる気がする。

肌の色、宗教、言語が違っても、みんな心は同じだし、楽しいことは楽しいし、悲しいことは悲しいんだという当たり前のことを子供のうちから学べるのは素晴らしい体験になるんじゃないかと思う。

私も子供が生まれ、機会があったらマレーシアに親子留学に来たいと思ったりする。

 

 

ただ、親子留学の場合、どうしても親の熱意が強くて、子供の熱意とのギャップがある場合が多い気がする。

親は自分が出来なかったことをさせてあげたいと思って熱心になるけれど、学ぶのは子供自身。

子供にその熱意がなければ、きっとお金と時間の無駄だ。

 

実際私も学校で、裕福な家庭の子供が親に無理やり送り込まれてやってきたケースを見てきた。

彼らは裕福な家庭のため、親が苦労して留学させてくれているという気持ちもないし、一生懸命学んで将来仕事に役立てようという熱意もない。

ただ学校に来て、その時間をやり過ごし、同じような環境の友達と遊び、ずるずると留学期間を延ばし、贅沢な暮らしをし(彼らの多くは高級ホテルに1年間も滞在しているor親が所有している高級物件に住んでいる)、ただ楽しいことだけを目的に生活している。

なんとも贅沢で羨ましい限りだけれど、親の立場になってみると本当にもったいない。

 

 

そしてもう一つ、小さい頃から留学している子供達を見ていて不安なのは、母国語や母国の文化を知らないで育つということ。

私の知人のお子さんも、英語はネイティブ並だけど、日本語がたどたどしく、書くこともままならないんだそう。

将来、日本に戻らずに国際人として英語のみで生きていく場合には支障はないけれど、いざ日本に戻って生活したり、国際社会の中で日本人というアイデンティティを抱えながら生きていく場合にはきっと悩むことが多くなってくる。

 

親子留学が熱いマレーシアでそんなことを思った。

 

 

 

2014/10/23 10:23 | kagami | No Comments