« | Home | »

2014/09/26

独唱での試唱会のこと。
場所はユニットで受けたところ(すごく広く響くスタジオ)とかわり、客席が185ほどの講堂のようなホール。
電気は煌々と客席にもステージにも。
ど真ん中で公演監督がきいていらっしゃるという。

完璧にオーディション。
研究生のころにもあまり立ち入ったり歌ったことのない場所で、客席が上に向かって広がっている場所。
声が跳ね返ってくるのが急で、響きの感覚をつかむのに必死になり…出だしで少しぶれました。

言い訳というのは、あれこれ絶え間無く出てくるものです。
客席の明るさで、どこをみて歌えばいいか定まらないから音程もぶれた…なんていっていた時期もありますが、変な言い訳です。

高校生のときに師事していた師匠には
「なにキョロキョロしてるの!あんたは目が大きいから、視線がきになる」
と指摘されたあと
「自分の音楽を見なさい!」と言われたのでした。

自分の音楽を「見る」というのは、実際にはできず、あり得ないことです。

耳で、皮膚で、心で、身体で
自分自身の音楽を見るということ

「客観的」「陶酔」という感覚とはまた別の作業だということに10年経過した最近気がつきました。

2014/09/26 11:18 | uika | No Comments