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先週は毎日、某劇場主催のファミリーコンサートの裏方スタッフとして関わらせていただき、
毎日劇場入りしていたわけでありますが、
無事千秋楽まで終えたことを報告いたします。
今回の私の任務は、映像キュー出しというものでした。
オペラやミュージカルで、幕や内幕背景は大抵、布で描かれたものですが、
演出で使用されたのが「プロジェクションマッピング」。
記憶に新しいのは東京駅の丸の内口での立体物に映像を投影するパーフォーマンス。
立体的映像により、背景やシーンの様子が変わっていくので舞台なのに3D映画を観ているような感覚でした。
コンサートといえども、不思議の国にアリスをモチーフにしたミュージカルに近いストーリーに基づき、物語に沿って演奏が導入されていきます。
キャラクターたちが全員で歌えば、世界が色づきカラフルになる、
オーケストラ(楽器を弾く森のキノコたち=ガッキノコ)が喜んで揺らいだり
悲しいシーンになれば雪がチラチラして真っ白な世界…など、舞台には大きなパネルのようなキノコ型のパネルがあり、そこに映像を投影していました。
台本や演技、音楽のキッカケで風景に変化を入れてゆく、というわけで私は歌い出しやマエストロの指揮振りはじめ、キャラクターの動作(鞭を打つ振りおろし、冒険に出発しアクションをする要所要所のタイミングなど)を台本、楽譜、舞台を
視界や感覚を研ぎ澄まして、映像担当スタッフにキューを出していきました。
コンマ秒ずれるだけで、照明、SEなどとズレたりすることがあるので全てに慎重に。
最新の演出方法に感激しながら、舞台稽古、衣装付き稽古、ゲネプロ(リハ)、本番4回公演を観させていただいたのですが、全く飽きることなくワクワク…
担当さんは「最新といえどもやっぱり、シッカリした幕で場面転換したほうがいいという意見もあるよ」とおっしゃっていましたが、ファンタジーものでところどころ魔法が感じられるものだったので子どもゴコロをくすぐられるのは3D的な視覚で素晴らしかったと思うのです。
また企画や台本、選曲についてもたくさん感激したことがありますのでそれは次回。