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2014/07/26

今回はまずこちらから

内子の町並み – 内子町公式ホームページ.

このクリーム色の漆喰が特徴の 愛媛県 内子町の町並み保存地区の建物…

漆喰というと

白いイメージがあると思いますが

内子町のは クリーム色です

内子町 かわせみ 漆喰

内子町 かわせみ 漆喰

この漆喰というのは 何回か取り上げましたが

内子町の山と 周囲にある 石灰岩の鉱脈から産出される

石灰が原材料です

 

ですから 近代的な建築物の基礎を成す

コンクリートの 材料でもあります

 

良質な大量の石灰岩のある所には

コンクリート会社が存在するのです

 

内子町にも ありますので

昔から近代へのバトンは上手に渡されている地域という事です

 

近代の建物が 昔の建築と入れ替わってしまった場所はとても多いので

こういう昔からの建物を見ていると やはり 時間の経過を 感じます

 

自分たちの 店ですけれど

先人から預かった場所なので 大切だなと思います

 

個人で 建物の維持管理をしながら 営業しているので

やはり 少し大変な面もあります

 

漆喰の壁は ちょっと 湿気がある日が続けば 湿り気を含みます

これは 今の暑い時期になると とても涼しい建物となりますが

知らずに 壁を手でなで回すと 漆喰がはがれて落下します

 

観光地というのは 未知の物を楽しむ旅も 含まれますから

もちろん そういう事も 承知しているのですが

修復するには 許可が要るので 大変なのです

かわせみ も 国の建物保存地区に建っているので

その手続きをしなくてはならないからです

 

観光で ささっと歩く人が大半になっている今

とても 説明なんか聞いている余裕さえない時間のツアーの場合

内子町の大半の土地が 山間部で構成されていて

内子町並みは ほんの一部である点など

ほとんど 興味が起こるはずも無く

 

一層 町を歩く人と 住んでいる人との接点が無くなっています

 

接点を持とうと 一生懸命慣れない事をしてしまうと

これが結構また 大変です

 

一生懸命には 良い面 大変な面がありますから

 

そういう無理を あまり 繰り返す事がない 平常での接し方を

今までと変わらない形を

これからも 続けられるほうが

いいのじゃないのかと 考えています

 

さて 漆喰の持つ しっとりした風合い

これがなかなかいい…

 

低い300M標高ですが 山間部に住んでいる私たちは

自宅も漆喰ですので

屋内はとても 涼しいです

 

しっとりしているという事は

砂っぽいものを 吸着する感じがあるので

呼吸がとても しやすい感じです

 

木に囲まれているので

一層そういう感覚になりますが

内子町並みまで 車で降りていくと

空気の質が 緑中心から 街中のものへ 途中で変わるのがわかります

湿度と 気温が違う感じです

 

標高差がだいたい200Mくらいの所を 上がったり降りたりしているので

こういう感じがするのですけども

歩いていたら 半日かかる距離です

昔だったら どんな風かなと 時々考えます

 

お遍路さんは きっと色んな考えを生んできたのだろうなと 思います

 

蝉時雨 足裏熱い 遍路道

2014/07/26 06:21 | miya | No Comments