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2011/03/25

 もう16年(!)辛い時も悲しい時も忙しい時も、ずーっと聴いてる
伊集院光さんの深夜ラジオ。地震で1週お休みしたけれど、21日には
普段どおり放送されました。普段どおりだけれど、言葉を選んで、思い
やりのある「しゃべり」を聴かせてくれた2時間でした。その中で心に
残ったエピソードを。

『ある若手芸人さんの話。彼は阪神淡路大震災の時小学校高学年で、
被災して避難所暮らしをしばらくしていたそうです。その避難所にある日
から
「おれはワッハッハおじさんだあ~オレにつかまった子はワッハッハが
とまらない、ワッハッハ星人になるのだぞぉ~」
 と小さい子と追いかけっこをしながら毎日遊んでくれるだけの、不思議
なオジサンが出現しました。
「オレは避難所の子、全員ワッハッハ星人にしたら、別のところへいくんだ」
と言いながら。
 その芸人さんは、身体も大きめで、なかなかワッハッハおじさんには
捕まらない。でも皆捕まってるし、一度捕まってあげないと次の所行け
なさそうだしな(笑)と、ある夜一人でワッハッハおじさんの傍に行って
みました。すると、ワッハッハおじさんは隠れて一人で泣いていました。。。』

 この話を聴いて、ジャズでも良く演奏される「Smile」の歌詞を
思い出しました。

「どんなに辛くても悲しくても・・・・空が曇っても、笑っていたら太陽が出てくるよ」

 みんな不安、みんな辛いし、悲しいし、疑心暗鬼。でも生きたい。愛する
人たちが幸せでいてほしい。。。
 だったら・・・やっぱり笑って前を向いて生きるしかないのですよね。

 このワッハッハおじさんのように、私も生きたい。。。

 昨晩、代官山の「晴れたら空に豆まいて」にて、震災チャリティーライブを
行いました。地震の直後に企画され、すぐに実行されたライブでした。
 昨晩の演奏は、この「Smile」と、昨年の東北北陸ツアーの感動を曲にした
「May Journey」、少しでも穏やかな心で過ごせる時間がありますようにと
願いを込めた「Calm Days」、生命の誕生と春が来る喜びを願って「Springlake」
を演奏しました。この想い、本当は自分で東北へ行って届けたいけれど、まだ
できないので、少しでも多くの人に届くように、これからも演奏し続けたいと思います。

2011/03/25 11:14 | toyama | No Comments