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2014/06/13

今回は、中橋とゲイの田中さん(仮名・40歳)との対談です。

中「田中さんは、交際して20年になる彼氏さんがおられるそうですが、長いお付き合いですね」

田「はい。今思うと、長いなぁという感じですが、最初からこうなると思っていたわけではなく、結果的にたまたま長い付き合いになりました」

中「同棲しているのですか?」

田「はい。付き合い始めた当初はお互いに学生だったので同棲していませんでしたが、お互いに社会人になってからは、同棲しました。同棲して15年くらいになります」

中「もう夫婦のような感じですかね?」

田「夫婦がどのようなものか実感が無いのでわかりませんが、家族であることは間違いありませんね」

中「なるほど。田中さんの彼氏さんは、田中さんと同じと歳ですか?」

田「彼氏は、1歳年下です。でも、私よりしっかりしているかもしれません。年下と付き合っている感覚は全然ありません(笑)」

中「そうなんですか。ケンカとかしますか?」

田「些細なことがきっかけでしますね。でも、シコリは残さないようにしています。お互いに言いたい事を吐き出して、変な意味でストレスをためないようにはしていますよ」

中「長続きの秘訣はソレですかね?」

田「う~ん、どうなんでしょう。私が思うに、私たちは、この世界(LGBTの世界)を知ってすぐに付き合って、お互いに他の人と付き合った経験が無いので、そういう何も知らない二人だから、ここまで続いたような気がするのですよ」

中「へぇ、そうなんですね。私の偏見かもしれませんが、ゲイの方たちは、恋多きというか、経験数が多い方ばかりのように思うのですが、田中さんカップルは希少なゲイの部類に入るのではないでしょうか」

田「はい。天然記念物並みかもしれません」

中「何だか、純愛っぽいですね」

田「恥ずかしぃ~(笑)」

中「交際期間が20年を経過して、家族同然のお二人と言う事ですが、もし、同性婚制度が日本に導入されたら結婚しますか?」

田「彼が望むのなら、私はOKしようと思います。でも、彼の両親が生きておられるうちには無理でしょう」

中「それは、なぜですか?」

田「私は両親にカミングアウトをしていますが、彼は彼の両親にカミングアウトしていません。彼の両親はとても厳格な方で、LGBTについて理解してくれる可能性は皆無なんです。今でも、彼が独身であることを普段から責めていて、彼はいつも悩んでいます。本当は、ありのままの自分を受け入れてもらいたいという気持ちがあるのに、その実現可能性はなくて、このまま、カミングアウトしないでいた方が良いのではないかと今のところは考えています」

中「難しい問題ですね。そうした問題を、カップルで真剣に考えるということからも、良いお付き合いを重ねてこられたお二人だと思います。どうそ、末長くお幸せに」

田「ありがとうございます」

2014/06/13 12:01 | nakahashi | No Comments