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こんにちは!
今もバカですが昔はもっとバカだった北沢力です!
七転び八起きなんて言葉がありますが、僕はもう七転びどころではなく七百万回転び位しているのではないかと思います(笑)
何回転ぼうが、その転がった回数より一つ多く起き上れていれば良いのでしょう。転んだままでは前に進めませんからね。
僕は昔、日本ナレーション演技研究所、所謂『日ナレ』という養成所に通っていた事があります。つまり、声優になる為の養成所ですね。養成所で色々な事を学び、今日に至るわけですが、今、養成所時代の事を思い返してみると恥ずかしい思い出がいっぱいあります。
冒頭にも記しましたが、僕はバカです。当然、養成所時代にも色々なバカをやらかしました。
僕は本当にバカなので、失敗しないと学習できない体質なのかもしれません。やってみて、ダメだったら『本当にダメなんだなぁ。なるほどー!』なんて思うタイプなのでとにかく失敗が多くて大変です。
日ナレという養成所に通っていた時の失敗談は色々ありますが、最近思い返してみて我ながら凄いなぁ、と思った恥ずかしいエピソードを一つ挙げましょう(笑)
事務所所属対象のオーディションがあったのですが、その審査の為にボイスサンプルとプロフィールを提出しなければいけませんでした。まず、一次審査はこの提出物で判断される、という事ですね。
まず、プロフィールというのは履歴書のようなものですが、一般社会で言う『履歴書』みたいになってしまうと役者的ではありませんので少々工夫する必要がありました。
写真を貼らなくてはいけませんので、皆、撮影スタジオなどに行って自分を良く魅せるような写真を撮るのですが、スタジオで撮った写真がある意味『普通』なのではないか、と考えてしまった僕は、皆より頭一つ飛び出てやろうと思い、あるコンセプトを胸に、友達に写真を撮ってもらいました。
とにかく『普通』を避けたかったので…
下半身は何も履かずにフライパンで股間を隠し、何故かメンチを切っているような意味不明な写真を撮りました(笑)
いやぁ…我ながらなんであんな写真を撮ってしまったのだろうと今でも思います。
百歩譲って写真はそれでも良しとしましょう。
しかしながらボイスサンプルも酷かった…(笑)
三種類位の声を録音しなければいけなかったのですが、この三種類は芸の幅を見せよう!と思い立ったまではまだ普通ですが…内容がちょっと酷すぎました。
真面目なナレーションと不真面目なCMナレーションと台詞を入れたのですが、この『不真面目なCMナレーション』が少々あかんヤツでした。ここに書き出してはいけないようなそれはそれは卑猥なもので、男性用のオナニーグッズのCM的なナレーションをエロ本を見ながら自分で創作し、それを提出してしまったんですよね(笑)
一緒にオーディションテープを録っていた友達に『なんでそのネタ(CMナレーションの内容)である必要があるのか。そういうテイストをもっと普通のネタでやればいいのに』みたいな事を言われたのですが、当時の僕は今以上のバカでしたので『これでいい…いや!むしろこれがいいんだ!』みたいな感じになっちゃっていました。
しかし、その一次審査をこんな内容でも通過し、最終審査まで行ったんですけど結果的には所属までは行き着けませんでした。
が!
ダメではありましたが次の一年の成長に期待したい的な評価を頂いてほんのちょっと何か良い待遇をしてもらえるような感じになったのですよ。
ダメではありましたがダメな中でも良い結果?みたいな感じですかね。
しかしながらダメなものはダメなのです。
当然、反省をする事になったわけですが、一緒にボイスサンプルを録った友達は所属になったんですよね。先ほども言いましたが、ボイスサンプルを録っている時にその友達が言った言葉を思い出しました。
『なんでそのネタ(CMナレーションの内容)である必要があるのか。そういうテイストをもっと普通のネタでやればいいのに』
奇をてらって変な写真を撮ってみたり、奇をてらって変なボイスサンプルを録ってみたり…
敗因はここにあるような気がしました。
友達の言った通りにしていればもしかしたら僕の人生は変わっていたのかもしれません。
数千人のレッスン生を抱えるとも言われる日ナレ生の中で、所属という称号を勝ち得るのはほんの片手で事足りるような人数です。この難関を突破するチャンスが目の前にぶら下がっていて、しかも友達にも恵まれていたにも関わらず、僕はチャンスを逃したわけです。
悔しかったですね。
でもそれがその時点での僕の実力だったのでしょう。奇をてらうというような子供騙しな発想しか浮かばなかったのですから。
元々、奇をてらうような発想が好きなタイプでもありますし、それが僕のアイデンティティーではないかと思っている部分もあるのですが、表現方法を間違えると痛い目を見るようなタイプなのかもしれません。だから失敗も多いのかもしれませんね。
失敗が多い分、起き上がる数も多いような人生ですが、失敗は本当に勉強になります。人を変えます。
かと言って失敗を恐れて無難な方向に行ってもこれはこれでまた失敗だなんて事もあるわけです。
失敗は成功の元だとか何だとかって言葉がありますが、だからと言って失敗を喜んではいけないと思います。失敗した瞬間などは大いに反省しなければいけません。やったー!失敗したぜー!みたいに、失敗慣れし過ぎたような感覚になってしまってはいけないのでしょう。
失敗という傷が痛むから必死に治そうと努力するのではないでしょうか。
その失敗が、傷かどうかもわからなくなり、感じられなくなってしまったら、どんどん傷口が広がってしまい、気付いた時には手遅れ…なんて事もあるかもしれませんからね。
その失敗とちゃんと向き合う必要があるって事かもしれません。失敗するって事は辛いし嫌な事ですが、どうせ失敗したのならばその失敗と真摯に向き合ってその傷口を完治させましょうよってな話です。
完治させる事ができなければ傷は残りますからね。
失敗だらけの人生の僕ちゃんに言わせてみれば…
その失敗も後々笑い話になるよ!飲み会とかで良い話のネタになるよ!
ヽ(-@∀@)ノ ヤッタネ!
ってな感じですかね(笑)
いや~
できれば失敗はしたくないな~(笑)
(ノ∀`) ムリ