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夏休みに入った途端に暑くなりました。
先週までは
「寒いから」と窓を閉めていましたが、
今は「熱風が入るから」と窓を閉めています。
この天気の変わり様、
イタリア人の気質を表しているのでしょうか?
なんて考えるかあちゃんです。
さて、
長女はさっそく、
お友達家族に誘われ海へ出掛けてしまって、
私とチビちゃん、
海より楽しいことしなくっちゃと張り切り結局、
モンタルチーノのお友達のところへ。
せっかくなので今までに行ったことのないコースのお散歩へ出掛けてきました。
この2人、
お互い難しい性格なのに
なぜか小さいときから馬が合うんですね。
幼稚園が始まったときも、
ギッシリ手を握り合わせ2日間、泣き通した仲なんです。
歩き始めると、
木切れや石、小さな花を集めてまわるところも気が合うようです。
すごーーく時間がかかるんですけどね〜。
となりのぶどう畑を抜けると
白馬が自由に草を食べておられました。
ちょっと歩くだけで、
全く違う景色が広がる感じがします。
大きくてまっすぐな糸杉に出会えたり、
小さな建物跡を発見したり、
と歩き続けると喉がカラカラ。
「ちょっとお水飲ませてもらおう」
と寄ったのが、
Podere Sante Marie ポデーレ サンテ マリエ。
この景色、懐かしい〜。
私たち、ここの30メートルほど高いところに住んでいました。
「普段は見せない面白いものを見せてあげる」
とここのマリーノさん、
地下のワインセラーを掘っているときに
大きな穴があったそうです。
「上と下は手直ししたけど、
横は太古のまんまだよ。
地震やなんかで岩がずれて行って
地下水が流れて道になってたんだよ」
と、全員不思議な興奮でした。
表に出てぶどうの話もいろいろしてくれました。
一般的なぶどうの木の曲げ方があるのですが、
それを少し変えてみた
なんて話で軽く30分。
小さな小さなぶどうがギッシリです。
今年の出来はどうなんでしょうかね。
これだけでワクワクしてきます。
さあ、私たちはまだネコ道を通って戻らないといけません。
ちなみにこちらではネズミ道。
ネズミと言うより、
イノシシのフンがたくさんでイノシシ道でしたが。
これは序の口。
どんどん険しくなって、
はい、
2匹遭遇しました。。。
でもまあ、
こんな景色に出会えるんですよ。
危ないけど達成感でしょうかね。
道々のさくらんぼも食べれたし。
清々しい気持ちで家に帰る途中、
とうちゃんのところへ寄ってヘビ報告。
報告を聞きながらとうちゃんは、
大量のローズマリーとにんにくを
オイルへ香り付け、
Passato di Ceci
passato =漉した ceci=ひよこ豆
を作っていました。
一から丁寧に炊くと豆の味がしっかりと出て美味しいですよ。