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そこは檜の香りが漂う作業場、
天窓から柔らかな光が差し込み、
その作業場全体を、
特別な空間に仕立て、
時代を超えて木を刻む職人だけが、
過去から現在へと時をすり抜けて、
木を刻んでいる空間、
名古屋城の敷地内に踏み入ると、
まずは石垣の重量感に圧倒されます、
重機のない時代にこんな大きな石を組上げたかと思うと、
人を動かす権力の大きさと、
人の手が作る精密な作業に感心します、
名古屋城は現在改修工事中で、
しかも改修現場を見る事が出来ます、
アクリルの窓に顔を近づけてみると、
檜が香る広い作業場に数人の職人が、
静かに動いています、
檜の材料は節もなく木目も積んでいます、
表面は鉋がけが終わっているのでしょうか、
鉋をかけただけで檜の表面は光沢を帯びています、
隣の部屋では屋根の曲面を、
凧糸を張って曲線を描いて墨付けしたのでしょうか、
広いスペースに墨つけ後の屋根材が置いてあります、
確か、ガウディーがサグラダファミリア教会の屋根の曲線を描く時も、
凧糸を部屋の天井に張りめぐらせその中心に重りを付けて、
凧糸がたるんで描き出す曲線で屋根の形状を探し出したと聞きます、
人が美しいと感じる曲線はやはり自然に生まれる曲線なのでしょうか、
アクリルの窓際には、
制作を終えた檜で造られた、
木組みが組まれておかれております、
誰がこんな複雑な構造を考えたんだろうでしょうか、
誰がこんな精度の高い複雑な木組を造ったのでしょうか、
それはまるで、
人が手だけで造ったとは思えないくらいに、
精度の高い工芸品のようです、
ふと、
先週、私が造った山小屋の、
二階のドアとドア枠を思い出してみました、
ン〜〜〜〜〜〜〜〜、
私はまだまだのようです、
上には上の作り手がいる事を、
痛感させられました!!