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海から重たい荷物を持ちながら、
岸に向かって歩いていると、
家族ずれの少年が、
私たちを見て、
お母さんにしゃべっている声が聞こえます、
『お母さん、あの人たちやる気満々だね』!!
AM7:30,
日は高く昇り始め、
急いで自転車の前かごに、
バケツと空のペットボトルそして胴付き長靴を放り込み、
私とママはさっそうと、
ヨットハーバーを左手に見ながら、
金沢八景の野島公園にひた走り、
家族ずれで歩いている人たちを、
ビュンビュン抜き去り野島公園に到着、
駐車場は既に満車状態で、
駐車場に入りきれない家族ずれの車が右往左往、
公園内の海岸では既に大勢の家族が、
テントを張り潮干狩りの準備に余念がありません、
私とママは木陰に自転車を止めると、
いつもの胴付き長靴に着替え、
地元民に変身でございます、
ここ野島公園は唯一関東で入場料なしの潮干狩りの出来る場所、
ママの自宅からはママチャリで15分程度、
4月の初旬はどこを掘っても大粒のアサリの鉱脈があったはずなのに、
毎日のように大勢の人に取り尽くされてしまったせいなのか、
遠浅の海岸は見た目にはわかりませんが、、
今では、当たりの場所とはずれの場所が極端に分かれてしまいました、
そして一般的に潮干狩りと言えば、
金属製の熊手で子供たちが砂を掘っています、
そして地元民はステンレス製のカゴ付き熊手を使うのが普通ですが、
やはり潮干狩りの醍醐味は、
素手に限ります、
顔は手元ではな遠くの風景を見ながら、
砂の中に両手を入れて、
ゆっくりと深く差し込み、
そしてゆっくり手前に引くと、
指の腹にアサリの感触、
大粒なのか丸々と太っているのか、
素手でしか感じることの出来ない感動です、
潮干狩りは素手に限ります!!
周りを見回すと、
ママが海水の中にペシャリと座り込み、
先程から必死に両手で海の中を掘り続けています、
さすが迷彩色の胴付き長靴、
4月のまだ冷たい海水の中に座り込んでも、
まったく冷たくなさそうで、
4月の日差しが暖かいようです、
対岸には金沢八景シーパラダイスのジェットコースタが、
海の中に突き出しています、
AM9:30、今日の最大干潮時間帯、
私とママはいつもの場所から少し沖に移動します、
この場所はアサリの鉱脈はありませんが、
15cm程掘ると大物アサリに巡り会えます、
ここまで来ると家族ずれ集団は全く見当たらず、
全員が地元民の胴付き長靴の集団になります、
ママは隣にいる75歳で毎日ここに来るという、
おじいさんと話し始めています、
私は本日の大物賞を必死に探し続けます、
AM10:00、いつのまにか潮が満ち始めてきました、
潮干狩りをしていると、
潮の引くのはゆっくり感じますが、
潮が満ち始めるとあっという間に海水面が、
上がっていくような気がします、
そして潮干狩りは、
終わり時を決めることが一番勇気が必要な遊びのようです、
今回も私の取ったアサリの大物賞をママに見せ、
ママが納得した段階で、
本日の潮干狩りを終えることとなりました、
網に入れた大量のアサリを海水で洗い、
バケツに綺麗な海水をすくい、
2人で岸に戻り始めます、
朝取りアサリを早く食べたいならば、
綺麗な海水の中で砂を吐かせるのが一番です、
ママの胸に抱かれた網の中は、
大粒のアサリがこぼれんばかり、
岸近くに来ると家族ずれの子供たちの視線が刺さります、
その中の一人が、
自分のお母さんに向かって、
お母さん、
『あの人たち、やる気満々だね!!』と
私たちに聞こえるように話しています、
お母さんもお父さんも、
子供の声に誘われて私たちに視線を向けます、
私が少年の方を向くと、
一瞬、少年と視線が絡み合いました、
『少年、
遊ぶ時は、
遊びじゃ駄目なんだよ、
どこにいようと何をしようと、
私たちはいつでも、
やる気満々だぜ、
だから楽しいんだよ、
だからいつまでも遊べるんだよ』
私は少年の視線に、
答えてやりました!!