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世界のテーブルコーディネート展というものが開かれていた。
各国のテーブルコーディネートが展示されていてとても興味深かった。
もちろん日本のテーブルコーディネートも展示されていて、会場の中央の一番目立つ場所で注目を集めていた。
各国のテーブルコーディネートを見ると、ほとんどが大皿ワンプレートが配置されている。
日本のテーブルコーディネートは小鉢が沢山並んでいて、日本食がとても個性的な存在なんだと改めて実感した。
そんな話をマンダリンの語学学校のクラスメイトに話したら、「日本の素晴らしさ」についてみんなが語ってくれた。
日本にいると気がつかないけれど、海外にいると「日本に行ったことあるよ!」とか「いつか行ってみたい国は日本なんだ!」って聞くことが多い。
それだけ日本は海外の人にとっては興味深い国、そして謎に包まれたちょっとクレイジーな国として認識されている。
クラスメイトの半数以上が日本に行ったことがあるということで、みんなが日本の旅の思い出を語ってくれた。
中でも日本人の私が感動するようなおもてなしを受けたアメリカ人の友達がいた。
京都と東京にそれぞれ2週間、1ヶ月間日本を旅したことがある彼女。
日本はとにかくキレイで安全で、もう毎日感動してたよって話してくれた。
実は彼女はベジタリアン。
だから1ヶ月の滞在中の食事をとても不安に思っていたらしい。
ホテルに着いてすぐにフロントで「私はベジタリアンなんです」と伝えたそうだ。
ホテルのスタッフはすぐにベジタリアン用の朝食の手配をしてくれたそう。
部屋で一息ついて外出しようとしたら、ホテルのスタッフに呼び止められた。
「先ほどベジタリアンだとお伺いしたので、周辺のベジタリアンレストランをリストアップしました」とベジタリアンレストランリストをもらったそうだ。
そして、「もしベジタリアンレストラン以外のレストランに行かれる際には、この紙をお店のスタッフに見せてください」と一枚の紙をもらったそうだ。
「何が書いてあるんですか?」っと聞くと、「日本語で「私はベジタリアンです。野菜以外は食べられません。」と書いてあります」と言われたそうだ。
同系列のホテルに泊まったため、京都でも東京でも同じようにベジタリアンに配慮したサービスを受けられたそうで彼女は感動していた。
正直言って、日本人の私が聞いても感動した。
英語が通じにくい日本で、お客様に日本語で書いた紙を渡すという心遣い。
「おもてなし」って言葉が流行るずっと前から、日本に来る外国人に楽しんで欲しいと心から願っている方々がいる。
そして心を込めておもてなしをしている。
同じ日本人ながら、本当に関心してしまう。
そしてこうやって異国の地で、日本の素晴らしさを知るということもまた貴重な体験だなっと思った。
「日本のおもてなし」
別に特別なことではなくて、先を読む気遣いやちょっとした心が感動を呼び、それが日本らしさへと繋がっていく。
それはたぶん、長い歴史の中で親から子へと伝わってきたちょっとしたことだったりする。
そんな素晴らしい「おもてなし」という習慣を持った国に生まれ育ったことに自信を持った瞬間だった。