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今回は中橋とFTMの「コウキ」さん(仮名・30歳)との対談です。
中「コウキさんは、私の仕事と少し隣接している士業の先生ですね」
コ「先生だなんて、まだまだです。資格は取りましたが、先輩の事務所で修行中の身ですから」
中「将来は独立ですか?」
コ「えっ、いやそれはどうでしょう(焦) 今はとにかく仕事を覚えるのが精一杯なんで」
中「どういうお仕事か説明してもらえますか? 私はわかっていますが、対談の記事を書きますので(笑)」
コ「はい(笑) 土地家屋調査士といって、不動産の測量をして、表示の登記をする仕事です。外にいる事が多いので、日焼けに困ります(笑)」
中「つまり、不動産の大きさや種類などの状況を登記簿に記載するために必要な測量や図面の作成をするお仕事ということですね」
コ「そうです。わかりやすく説明するのって難しいですね」
中「確かに外にいる事が多いお仕事でしょうが、図面を作成したり、申請書を作成するのは屋内ですよね?」
コ「はい。でも、私は専ら現場で修行中です。作業着が心地よいと感じる今日この頃です」
中「コウキさんは、FTM、つまり、肉体的性別は女性だが、心は男性というわけですね。見た目は、イケメンですから、FTMだと気付かれないことも多いのではないですか?」
コ「はい。これだけゴツイと気付かれないですね。同じFTMの友達からは、偽物扱いされます。まぁ、いいのですけど(爆)」
中「仕事上では、FTMであることの支障はありませんか?」
コ「名前がですね~『〇子』なんですよ。よりによって。だから、身分証明的な部分で困ります。早く手続きをして改名したいです」
中「う~ん、そのイカツサ、、いやイケメンぶりで、〇子は有り得ないですねぇ」
コ「でしょう。こういう仕事だと、戸籍上の名前で仕事をしないといけないので、将来的に独立して事務所を開設する際には、改名できていればいいのですが」
中「コウキさんは、性別変更手続まで考えておられますか?」
コ「はい。今はまだ時間が無くて無理ですが、仕事にある程度の自信が持てて、自分の時間を多く取れるようになったら、手術を受けたいと思っています」
中「ためらいはありませんか?」
コ「ありません。むしろ待ち遠しいです!」
中「意思は固いようですね。でも、今は仕事最優先ですか?」
コ「はい。まだ修行中ですから。一人前になるまで頑張ります!」
中「応援していますよ。これからもがんばって下さいね。今日はありがとうございました」
コ「ありがとうございました」