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2014/02/28

こんにちは。根本齒科室の根本です。

前回の禁煙の話から随分と間が空いてしまい、申し訳ありません。2月には、ちょっと公言できないようないろいろなインシデントがありました。日時も通常の何倍もの速さで駆け抜けていくありさまで、ちょっとコラムどころではありませんでした。

時数も大幅に減少していますが・・・むしろこのくらいの方が読みやすいか?!

さて、禁煙の話ですが、「『改革』で失敗」して「『改善』で成功」でしたね。
これは、根本的にはどういうことを言いたかったのか?

ところで、「●●改革」と聞くと、なにか新しいこと、良いことのような気がしませんか?
私もずっとそう思っていましたが、じつは、あまり感心しない言葉であることを、最近知りました。

私たちは、ずっと「改革」という言葉を、「改善」のような身近なニュアンスで考えていたと思うんです。
だからこそ、その辺の違いをはっきり認識した方がいいのかな、と思います。

この辺を院内新聞にも書いてみました。

最初は、「勝つ」と「強い」は、どう違うのだろう?という点をいろいろ考えていました。
「勝つ」と「強い」の違いは、その前の号の院内新聞で書いてみました。

たまたま同時期に、ネットのブログやツイッターなどで藤井聡内閣官房参与とか、渡邉哲也先生が、同じように「『改革』ではなくて『改善』」と言い出しました。

(だいたい方向性の似ているこの2人が同じことを言いだした。何かのヒントがあるだろう)

「勝つ」と「強い」の違いと、「改革」と「改善」の違いに、何か共通点はないだろうか?

基本的に、同じ単語に対して全員が同じ解釈を行うかどうかは大きな疑問ですが、
私は私なりに、こんな解釈をしてみました。


◆ 改善~PDCA

可逆的である。
 自分自身で主体的にさじ加減をコントロールできます。

フィードバックがある。
 やってみて、ダメなら戻ってみることができます。

既存の枠組みを嫌わない
 枠組みを使い勝手が良いものにすることが改善の趣旨です。
 日本の伝統的な得意技でもあります。
 生活に根ざした現在地・居住地に軸足を置いた取り組みです。

合意形成が重要

 実際にPDCAを回す現場の意見が重視される。
 ボトムアップ的な側面が強い

ネット的な社会になじむ

 情報が相互的
 情報源が複数・自由
 情報源が無料(接続料くらいは払いましょう)
 情報源が多数で、操作しにくい

◆ 改革~「皮」の毛をムシってなめすことが「革」

一方通行

 自分自身で主体的にさじ加減をコントロールできません。
  TPPのラチェット条項や秘密主義に典型的
  アメリカ的な考え~条約は国内法に優先する原則を悪用

フィードックがない

 「改革を止めるな」という言葉に端的です。盲目的。
 ⇒「革命を止めるな(=粛清)」の共産圏と根が同じ。原理主義・設計主義

既存の枠組みを嫌う~原則的になくせばいいと思う
 グローバル企業の商売の邪魔だから、というところがスタートです。
 国家の枠組みを嫌う発想
  大航海時代~第二次大戦で逆戻り(アジア・アフリカの独立)~冷戦後に進展
  意図的に国家を避けて軸足を置きたがる
   国家より小さいもの(道州等)
   国家より大きいもの(TPP等)に 
   オフショア(ケイマン諸島・マン島など租税回避)推進

抵抗勢力叩き、スケープゴート探しにつながる
 スケープゴート探しは「いじめ」との共通点が大きい
 ルサンチマンや怨念を抱えやすい

周知徹底が重要
 
 上意下達の方向性が「風」と称して重視される。トップダウン的な側面が強い
 それが財務省や(財務省やCIAの息のかかった)マスコミの方向性が主だったりする

既存メディア的な社会になじむ

 情報が一方通行
 情報源が限定(国内通信社・新聞社・TV局)
 情報源が有料(スポンサーや視聴料税を必要とする)
 情報源が少数で操作しやすい

以上が私なりの改善と改革のまとめになります。
オフショア(ケイマン諸島・マン島など租税回避)推進が出てきてしまう理由は、以前のLINE@について書いた2回(12)で述べた通りの痛々しい心証が自分の中にあるからです・・

しかし、ごちゃごちゃして分かりにくい所もありますので、院内新聞に書いた表を抜粋して掲載してみます。

絵を見ると端的ですが、私の中では、改革といえば、スケープゴートを作って叩くイメージが強いです。逆に叩いた後どうするんだ、ということは常々疑問ではありました。

ただ、藤井聡先生の「維新・改革の正体」やナオミ・クラインの「ショックドクトリン」を見た後では、国際金融資本()はこういうことをやりたいがために、いろいろな方法論や手段をもっているのかなぁ、と、少し怖くなります。

いっぽう、改善の方の私のイメージは、何と言ってもPDCAサイクルのイメージです。非常に地に足がついていて、ポイントがぶれない、あるいは修正能力が高い感じを持ってます。

すみません。今回は時間がないので、続きは次回になります。
(さすがに月コラム0はまずいので、急いでageました。)

2014/02/28 09:16 | nemoto | No Comments