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2014/02/27

終わりましたね、ソチオリンピック。 私も浅田真央ちゃんを応援して、フリーの演技に涙したひとり。

残念だったショートプログラムからよく次の日にあそこまで持ち直したなと、感動という安っぽい一言では終われないほどびっくりやら、彼女の精神力に驚かされるやら。 同じ舞台なのにたった一日で天と地ほどの差。 その違いはいったい何だろう、と改めて考えさせられた。

真央ちゃんだけでなくオリンピックの選手には相当な重圧があると思う。 それはそれは、私になんか考えられないほどのプレッシャー。 だから批評めいたことを述べる資格もそんなつもりもないのだけれど、ただ演じるということをやっている者にとって大なり小なり近いものはあるわけで、ちょっとばかり感じたことを書かせてもらうと。

練習の積み重ねの後に本番があるのは当たり前のこと。 練習の密度はもちろん本番に関わってくるが、やはり本番にピークを持ってこなければいけないというのは並大抵のことではない難しさだ。 『頑張ったことに意味がある』とか『流した汗は裏切らない』とかのレベルなら、ある程度の情熱と集中力があれば、厳しいようだが誰でもできるのだ。

ただプロやそれを生業にしている人にはそれでは済まない。 何かしらの結果を残さなくてはいけない。 結果を残すということは本番にピークを持ってくこと。 いい状態で演じることができて、お客様が満足するということ。

よく『舞台には魔物がいる』なんて言われるがオリンピックの舞台もまさにそうだろう。 体調管理を徹底的に行い、心身ともに全力で向かっても、力が遮られることがある。 それはメンタルな部分であったり、物理的なものであったりするのだろうけど、それはごく些細なものなのだろうと思う。 本当に小さなことだけど追い風になるのか向かい風になるのかは大きな違いになる。 風向きが怪しくなってもピークに、もしくはピークと思われる範囲まで持っていけるかどうか。

周囲の期待も相当強かったが、真央ちゃん自身、自分で集大成と決めたオリンピック。 自分で決めた道に『最高の演技ができた』とピークまで持っていけた彼女はやはり素晴らしい、強い人だ。

彼女ほどの大舞台ではないにしろ、私も自分で決めた道に納得できる結果を残せる人になりたい。

 

 

2014/02/27 11:48 | aimi | No Comments