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2014/01/16

久しぶりに初心に帰って、今回はわたし自身の話です。
全員が全員そうだというわけではなくて、あくまでわたしがなんで風俗を選んだのか、という話をしたいと思っています。

――なぜ風俗嬢になったのか?

この質問は本当によく聞かれて、模範回答(=エッチが好きだからでーす❤)は繰り返してきたものの、勿論それが本当の理由ではありません。
一番の理由はお金ですが、キャバクラだってそれなりに稼げた(一番多い月で売上1000万、給料で200万を達成。我ながらなかなか凄い!)のにどうして?と考えていくと、わたしの場合は男性に対する苦手意識を克服したいというのも大きなモチベーションだったように思うんです。

こちらのコラムで一番のほうに書きましたが、わたしは全く自分に自信がない女の子でした。
モテないし、ださいし、暗いし。高校時代はものすごく容姿ヒエラルキーがある学校だったので、余計にそのコンプレックスがすくすくと育つことになりました。

だからこそ、かもしれませんが、わたしは男の人が怖かったんです。
はっきり言って何を考えているのか全く理解が出来ませんでしたし、言ってることも意味不明だし、意地悪もされたし。
小学校時代に育ってしまった苦手意識がそのまま大人になっても継続してしまっている状態で、今でも完全にその意識が修正されたとは思っていません。
(なので押しの強い男性とかは未だに苦手なのですけど。。。)

でも、キャバクラに勤めだしたことで劇的にその印象が変わったのでした。

お酒の場だということもあるでしょうが、基本的には時事ネタ+下ネタ、がキャバトークの基本です。だから、意外と何も考えてないじゃんとか、結構普通なんだとか、とにかく発見の連続で、それまでわたしが抱えていた“怖さ”というのは知らなかったからこその恐怖が一因だったのだろうと思いました。男性だから、という理由で必要以上に恐れることはないのだと。お店も良かったんでしょうが、客層がまあまあいいお店だったこともあって、お客様達はみんな友達や遠縁のおじさんのような優しい方ばかりだった。

そういう方々に囲まれて、先輩嬢にも揉まれて、当然ですが、男性だっていつまでも小学生のメンタルのままじゃなかったってことがやっと判って来たのでした。

そしてわたしは、本当のところは、その“怖い”人たちから選ばれたかったんです。
指名を貰う喜び、「君のために」という甘い言葉、そういうものが今まで全くと言っていいほどなかったから、最初は全くそれらの言葉を信じることが出来ませんでした。でも、繰り返してもらうと安心する。素直に受け取れるようになる。疑心暗鬼ながら、わたしはキャバクラでそこそこの成績をキープすることに苦心しつつ、根強かったコンプレックスを剥がしていった気がします。

そんなわけで20歳になって、わたしは風俗嬢になりました。

長くなったので、続きは次回に。
あと1回だけ、わたしの話にお付き合いいただけたら嬉しいです。

2014/01/16 07:00 | chica | No Comments