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2014/01/18

新年明けて初レッスンの話
お言葉がグサときたのです

『あなたは人一倍感受性が豊かなのに、感情の起伏が激しいのを抑えて普段は感情を表に出さないようにしている。
でも、歌はそんな感受性を爆発させるためのもの。こんな素敵な歌が詩があって、あなたの感受性とお客様と素敵な風景を共有するのがあなたの仕事でしょう。歌で爆発させないでどうするの。
普段傷つきたくないからって感情出さないけど、もう抑えてているのは最近、本当は面倒くさくなってきたなって思ってるんでしょう?
私にガミガミ言われてからすぐ、世界観を変えた歌い方できるくせに。あなたの中にあるのに、どうして最初からやらないの。』

以前、『演劇を勉強してきて、演技がうまいと褒められるくせになぜ歌で感情表現できないんだ!』
と叱られたときに

「私は昔から感情の起伏が激しくて、抑えられずに他人に言葉や態度で攻撃してしまう人間でした。一時期軽いウツにもなることもあり、それから自分を守るために感情を内面にしまうようになってから、不機嫌な顔やら意固地な性格と思われるようになってしまいました。
演技も幼少時代から学んでいますが、オペラでいう立ち位置や動きが自然と人よりできるだけで、テキストの読み方や口から発する台詞は本当に下手です。
普段の生活で、悔しい悲しいは顔に出しても、嬉しい楽しいは上手く表情や言葉に出せない人間が、演技や台詞でできるわけがないです。
だから、私は本当の演技は下手だし、歌も中身がないように聴こえます。というか空っぽなんです。
普段の生活から改めます。」
と、泣いたことがありました。

今考えたら…出来ないなら芸の道や表現者辞めてしまえと自分でも思うようなこと口走ってます。恥ずかしいです。

自分がなぜ、舞台上以前に普段の生活で喜怒哀楽を気持ち良く発信できないのかと、音楽の世界に踏み入れてからは特に、気持ち悪いくらい行き詰まっていました。
普段から身についてないものは演技で発せられるわけがない。
技術も、身のこなしも、感情も同じことではないか…と最近気づきました。

性格や内面って変えていけるものなのでしょうか。すぐには変わらないのでしょうね。

暗い、陰気くさいと言われている最近でも
ごくたまに明るくなった。笑顔が増えたね。
と言われたとき
とっても恥ずかしいというか自分がむず痒いというか、正直気持ちが悪いのです。

…抑えるのが本当は面倒くさくなってきたなって思ってるんでしょう?
という言葉は少し図星かもしれません。

2014/01/18 06:55 | uika | No Comments