先日、入籍を終えたと思いましたら、もう妊娠し、現在、マタニテイーライフ真っ最中です。
自分のキャリア設計や、人生計画などで、頭の中はいっぱいであったので、いざ、急に子どもができるとなると、お仕事などでも御迷惑をかけることも多く、つわりも苦しく、不安や、大変だなあ、という気持ちが、初めは大きかったのですが、自分の身体が大きく変化してきたり、周りの言葉や優しさに癒され、自分でも少しずつ勉強していく中で、母親になる喜びと、自覚に目覚めてきました。
出産前後は、生徒さんやお仕事関係で御迷惑をおかけすることもあるかとおもいますが、もちろん、描くことは、やめないですし、自分自身の大きな変化が作品にも表現されていくのを御期待いただければ、と思います。
一生のうちに、この時期しか味わうことのない、マタニテイー・ライフ。
自分のなかに、自分以外の命が息づいていることに日々感動しています。
子どもが生まれてくるまでに、母親になれたらいい、と、のんびり構えて大切に楽しみたいです。
先日、日本画で広く一般的に使用されてきた、牛から生成する三千本膠(にかわ)をつくる最後の業者さんが、廃業されました。
日本画や、書道家、日本人形の世界などでは、ずいぶん話題になり、買占めが起こったり一騒動であったのですが、実際、ほとんど添加物を加えずに、とてもシンプルに作られてきていた材料ですので、なくなってしまうことは、大変残念です。
日本画の画材は、日本独自のもの、というよりは、世界中でもともと使われてきていた、とてもシンプルな彩色画の画材です。
ものを燃やした煤に膠(牛などのコラーゲン質)を混ぜて線を描き(墨)、採取した色石や泥を砕いて、膠を混ぜて、色をつくり、草花や虫の汁で、画面を染め上げ、繊維質の草を栽培しトロロアオイなどを混ぜて、紙をすき…
そういう自然の材料で、繊細な心の色やかたちを、同じ自然の産物である、人間の手で描き起こしていくからこそ、鑑賞する人間の心に、感動の波長を与えることができるのだ、というふうに感じています。
そう信じているからこそ、わたしは、どれだけ入手に苦労しても、どれだけ扱いにくい画材と格闘しても、日本画の、天然の、最もいい状態の素材を探し、描き続けていけるのだと思います。
誠実に、美しいものを描きたい、という気持ちが、最近ますます大きくなってきています。
上野の森美術館ギャラりーで、日本画新作家5人展を、上京3年目にして、ついに実現しました。
所属団体が企画してくださったのですが、憧れの場所であったので、地震にも負けず、頑張りました。
会場では、義援金の募金をしてくださった方に、ポストカードのプレゼントをおこない、そちらも大変好評で、普段の個展のポストカード売り上げの数倍を、日本赤十字の災害義援金募金に寄付することができました。
今日から、日本初のクラウドファウンディングサービス、“ready for?”が、あの人検索SPYSEEの、オーマ株式会社より、始まりました。
https://readyfor.jp/
初動プロジェクトの6つのうち、ひとつと企画として、“JAPANESE SEASONS”の絵本出版の企画が採用されました。
こちらは、懐かしい、一昨年のジャンクステージのイベントのために描いた、『月見ウサギノ図』がきっかけとなり、日本の美しい自然や、伝統行事を描き上げた作品です。
原発。乱開発。大気汚染。失われゆく日本の自然へ警鐘を鳴らす作品でもあります。
震災後、とても悩んだこともありましたが、こういう今だからこそ、1人でも
多くの人に手に取っていただきたい、是非、出版したいと思っています。
企画が成功したら、英語版も出版したい、放射能をおそれて日本から脱出していった、旅行をキャンセルした、外国の方々に、日本の自然の美しさを改めて訴えたい、そういう思いを強くしました。
スポンサーとなって、クーポンを購入予約いただくと、出版された絵本や、日本画作品、絵本の原画などが手に入るシステムです。満額に達しない場合、すべて返金されます。
是非、応援をよろしくお願いいたします。
余震、原発、経済など、不安が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
わたしは日本画教室の最中に地震にあい、生徒さんたちと避難しました。
幸い全員無事でしたが、電車が止まってしまったので、家には帰れず、漫画喫茶で一夜を過ごしました。
翌朝、アトリエと家に戻り、そのままいったん大阪の実家へ戻ったのですが、先日、東京に戻ってきました。
今は、余震が続く中、4/8から始まる展覧会の準備をしています。
また、3/28からはじまる、SPYSEEとの共同企画、“JAPANESE SEASONS”の絵本出版プロジェクトの準備をしています。
友人や知人が被災したり、家や家族を失ったり、とてもつらいことが多いですが、こんなときですが、こんなときだからこそ、アーテイストが社会へ還元できることもあると思い、できる限りの思いのあふれる創作と、寄付や募金を行っていきたいと思っています。
展覧会と、絵本プロジェクトはどちらも、義援金の募金をすることになりました。
4月から再開する教室でも、普段からチャリテイーを行っておりましたが、そちらを被災地域への義援金に当てたいと思っています。
わずかであっても、復興の力になってくれたら、と思います。
先日、あの人検索SPYSEEのオーマ株式会社の方が、アトリエに取材に来られました。
ジャンクラジオ以来の動画撮影で、緊張しました。
作品について、いろいろお話をしました。
撮影をしに来られた方は、多摩美術大学の学生さん。
描くことは自分にとって、作品を通してのコミュニケーションでもあり、不器用で直接的な人間なので、人と関わることが苦手なぶん、画面の中に、ストレートな思いを表現し、画面を通して、人と関わっていて、その方が、自分にとっては、自然であるというような話をすると、少し共感していただけるところがあったようでした。
作品を描き続ける人は、作品を描く才能があったとか、人に認められた、お金になったとか、そういうことではなく、自己の中に、どうしても表現したい何かがあり続ける人であるように思います。
私自身も、描かずにはいられない何かを持った人間であり、そういう性質を背負った悲しい生きものであるともいえます。
結婚を機に、神楽坂へ引っ越すことを機会に、飯田橋から市谷、神楽坂近辺でアトリエを探していたのですが、150号の作品を搬入しようとすると、どうしても、作品が入りません。
困った末に、色々な不動産屋さんを渡り歩き、結果、飯田橋駅近くの路面の事務所物件をお借りすることになりました。
だいぶ歩き回って、ようやく、ちょうどいい物件にたどり着くことができました。
路面ですので、搬入出は楽々。
しかも、内外装ともに新品、水周りも新品。
場所はホテルエドモントの斜め向い。
あまりにも、もったいないので、小さなギャラリースペースを設置することに。
『飯田橋画廊』と名づけました。
少し改装使用と思っていますが、終わり次第、日本画以外にも作家さんを招いての小さな展覧会も行っていきたいと思います。
神楽坂へ引っ越したので、新しい教室をオープンすることとなりました。
長く生徒さんがいらしていただける、おちついた教室にしたいと思っています。
神楽坂日本画教室☆4月開講
月3回(土)13時から16時半
入会金5000円
月会費10000円
場所:富士見区民館
参加希望の方は、メールにてご連絡ください。
新年明けましておめでとうございます。
更新が遅くなり申し訳ありません。
一般の読者の方々に興味を持ちやすい話題かと思い、あえてプライベートなことを書きますが、プロポーズを受け、婚約し、神楽坂へと引越しをし、新たに新居とは別に構えた飯田橋のアトリエのインターネット回線が開通するのを待っておりました。
日本画を続けていきたくて、ずいぶん長いあいだ、いわゆる婚活のはしりのようなことをおこない、数々お見合い、紹介などでいろいろの方とお会いしてきましたが、ようやく、結婚できることになりそうです。
最近では、あまり、する方がいないといわれることの多い“お見合い”なども、画廊の方など通じ、ずいぶんたくさんしましたが、その話は、また、知りたいという反響があれば…にしたいと思います。
おかげさまで日本画を続けることにとても好意的な方に出会えたので、家の近く、飯田橋東口徒歩3分の場所に、アトリエを持つこともできました。こちらは、今年中に、アトリエ兼 ギャラリースペース、“飯田橋画廊”として、改装工事をおこない、展示販売も行う空間としてオープンする予定にしております。現在は、一級建築士の方に見ていただいて、アイデアを練っていただいている状態です。
教室などは、これまでどおり開催していくつもりです。
毎日のお料理と、次々舞い込む展示のお話に、忙しく創作を続ける日々です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。