冷蔵庫いらずの街から、寒中お見舞い申し上げます。
この季節、北海道では玄関が冷蔵庫に早変わり。
この間、シュークリームの入った箱を靴箱の上に置いておいたら、
翌朝にはクリームが凍りかけていました。
あとで知ったのですが、その夜の気温は-20℃だったそうです。
さすがにちょっと冷やしすぎました。(ケーキ屋さん、ごめんなさい・・・)
さて、北国といえば雪。
雪といえば。
上はフランスのアルザス地方を旅したときに、下は東京都内でお散歩中に見つけた雪だるま。
雪が降ると雪だるまを作りたくなるのは、どこの街でも、どこの国でも一緒なんですね。
そう思うと、なんだかほっとします。
(でもこうやって並べてみると、基本の形は一緒なのに、顔立ちが全然違って面白いなぁ。。。)
昨夜は東京でも雪が積もったそうですが、交通障害などを考えると、素直に喜べないですね・・・。
のんきな話ですが、私は赤い椿に積もった白い雪がとても好きです。
銀世界の方も、そうじゃない方も、みなさん足元に注意して、冬の景色を楽しんでくださいね。
(凍った路面はぺんぎんになったつもりで、狭い歩幅で歩くと滑りにくいですよー。)
お久しぶりです。
長い間コラムを放置してしまい、すみませんでした。
実は 「パリで写真を撮っています」 と自己紹介をさせていただいた直後に帰国が決まり、
今は北海道旭川の実家に戻ってきています。
帰国前後に色んなことがありすぎて、あんなに大好きだった写真もしばらくお休みしていましたが、
そろそろ気持ちの整理もついてきたのでカメラとのお付き合いを再開すると同時に、
こちらのコラムも再始動させていただこうと思います。
気付けば2011年も残りわずかになりましたね。
今年は東京、旭川、ブリュッセル、パリ、大移動の1年でした。
それぞれの街で写した写真を、コラム復帰のご挨拶の代わりとさせていただきます。
(以下、クリックすると微妙に拡大されます。)
[東京]
国が変わっても相変わらず日常の何てことない景色ばかりを追っている私ですが、今後もどうぞよろしくお願いします。
(追記:写真再開の第一歩として、まずは北海道の雪道でもすべらない靴を買ってくることから始めようと思います。。。)
2回目のコラムでは、少し自分語りを。
私が初めてパリに来たのは2007年、目的は旅行ではなく1年間の語学留学でした。
「初めて訪れる外国の町にそのまま1年間住み続ける」というのは、
今思い返してみたら、なかなかチャレンジャーだったと思います。
しかもパリ初心者で「エッフェル塔」「凱旋門」くらいしか名物を知らないというのに、
ガイドブックさえ持たずに旅立った20歳の私…無計画すぎです。
そんなことなので、どこへ行き何をすればパリを楽しめるのか全くわからなくて、
到着から1ヶ月くらいは寮に引きこもりがちだったように思います。
暗い気持ちになりかけていたある日ようやく
私は写真が好きなのだから、写真を撮って楽しめばいいじゃない!
と、ふと気が付きました。
ただ、私の性格はとにかく内気で恥ずかしがり屋。
観光名所でカメラを出すのがなんだか照れくさくて、
私の足は観光ガイドを持った人がいない方へ、いない方へと向かっていったのでした。
この写真はパリで写真を撮り始めた、まさにその当時のもの。
(まだ路地の裏までは入り込んでいません。笑)
カメラも古いし私の撮影技術もまだまだですが、
やっと自分の楽しみ方を見つけた!というヨロコビが詰まっているように思います。
写真というのは不思議なもので、撮る人の性格や撮影時の気持ちが反映されるように思います。
何かにわくわくしているときは楽しげな絵、
少ししんみりしているときは寂しい感じのする絵がファインダーの四角の中に出来上がります。
どんな印象の写真になるかには、もちろん季節やお天気、時間帯も関係してくるのですが、
私の場合はそれとは別に、気分と被写体選びがリンクしている場合がとても多いようです。
きっとプロの方なら気分や感情に流されず撮る方法をご存知なのでしょうが、
初心者の私はまだまだ心に左右された写真ばかりです。
人付き合いにおいては自分の気分屋な性格を悔やむことが多々ありますが、
それが写真の話なら、ちょっと面白いかも。
昔話を長々としてしまいましたが、パリと写真と私の馴れ初めはこんな風でした。
写真というのは本当に不思議で面白い、長く付き合っていきたい趣味だと感じています。
次回更新では最近の写真、もっと生活感にあふれたパリの風景を載せようと考えています。
それでは Bon week-end ! すてきな週末を。
はじめまして。北原由佳子です。
パリで写真を撮っています。
と言っても、私は写真をお仕事にしているわけではありません。
フランスびいきの写真愛好家、といったところでしょうか。
エッフェル塔、凱旋門、サクレクール、オペラ座、ノートルダム、ルーヴル美術館・・・
ここパリには、街中の至るところに有名な観光名所がありますが、
私が好きなのは観光地から通りを何本か隔てたあたりの、生活感に満ちたパリの姿です。
たとえば道端に無造作に停められた自転車や、公園で鳩を追いかける子ども、カフェで食事をするカップル、アパルトマンの窓辺の赤いお花。
そういうどこにでもある街の風景が、パリではなぜか絵になるのです。
この街で暮らすうち、写真好きの私の目は、街角の絵になる何かを自然とキャッチするようになってしまいました。
先日足の向くままに街を歩いていたら、めがね屋さんの前でスコティッシュ・テリアに出会いました。
ショーウィンドウの前の狭いスペースにちょこんと伏せて、
のんびり店番でもしているようなその姿がかわいくて、パチリ。
でもあまりにもコンパクトに収まりすぎて、スカーフ頭のおばちゃんも、ワンピースのお姉さんも、
足元に犬がいるなんて、全然気付いた様子がありませんでした・・・。
写真を撮るお友達からは、私の視野は狭い、寄った写真を撮る、とよく言われます。
それは実際その通りで、私の写真では、街の片隅にちゃんと存在しているけれど気付かれにくいもの、ちょうどこの「店番わんこ」みたいなものが主役です。
さて、最後になりましたが、タイトルのTCHAC!はカメラのシャッター音の擬音語で、チャック!と読みます。
このコラムでは、毎回パリの写真をひとつと、それにまつわる小話をひとつ、という形で展開していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。