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2回目のコラムでは、少し自分語りを。
私が初めてパリに来たのは2007年、目的は旅行ではなく1年間の語学留学でした。
「初めて訪れる外国の町にそのまま1年間住み続ける」というのは、
今思い返してみたら、なかなかチャレンジャーだったと思います。
しかもパリ初心者で「エッフェル塔」「凱旋門」くらいしか名物を知らないというのに、
ガイドブックさえ持たずに旅立った20歳の私…無計画すぎです。
そんなことなので、どこへ行き何をすればパリを楽しめるのか全くわからなくて、
到着から1ヶ月くらいは寮に引きこもりがちだったように思います。
暗い気持ちになりかけていたある日ようやく
私は写真が好きなのだから、写真を撮って楽しめばいいじゃない!
と、ふと気が付きました。
ただ、私の性格はとにかく内気で恥ずかしがり屋。
観光名所でカメラを出すのがなんだか照れくさくて、
私の足は観光ガイドを持った人がいない方へ、いない方へと向かっていったのでした。
この写真はパリで写真を撮り始めた、まさにその当時のもの。
(まだ路地の裏までは入り込んでいません。笑)
カメラも古いし私の撮影技術もまだまだですが、
やっと自分の楽しみ方を見つけた!というヨロコビが詰まっているように思います。
写真というのは不思議なもので、撮る人の性格や撮影時の気持ちが反映されるように思います。
何かにわくわくしているときは楽しげな絵、
少ししんみりしているときは寂しい感じのする絵がファインダーの四角の中に出来上がります。
どんな印象の写真になるかには、もちろん季節やお天気、時間帯も関係してくるのですが、
私の場合はそれとは別に、気分と被写体選びがリンクしている場合がとても多いようです。
きっとプロの方なら気分や感情に流されず撮る方法をご存知なのでしょうが、
初心者の私はまだまだ心に左右された写真ばかりです。
人付き合いにおいては自分の気分屋な性格を悔やむことが多々ありますが、
それが写真の話なら、ちょっと面白いかも。
昔話を長々としてしまいましたが、パリと写真と私の馴れ初めはこんな風でした。
写真というのは本当に不思議で面白い、長く付き合っていきたい趣味だと感じています。
次回更新では最近の写真、もっと生活感にあふれたパリの風景を載せようと考えています。
それでは Bon week-end ! すてきな週末を。