まず冒頭にて。
国籍を問わず、大震災で命を落とされてしまわれた方々には
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
また、負傷された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて、ニュージーランド大震災が発生した直後、
ある日本人医師が「即刻」現地に人命救助に向かわれました。
その「即断」と医師としての「行動力」に敬意を申し上げます。
その日本人医師が過日のテレビニュースで、こう申しておりました。
「震災発生直後、現地入りしましたが、私を医師として認めてもらえず、
(日本国)医師免許の所有の証明に手間取りました」と。
私は正直、驚きました。
少なくとも欧米諸国なら日本国医師は「即、認められる」はずでは?と。
とどのつまり、日本の大学医学部ないし医科大学の教育水準や
厚生労働省の資質が「欧米水準に達していない」証拠になってしまった
のではないのでしょうか。
諸外国で震災が起きた時に日本人医師が腕章ないし背中に
「Medical Doctor」と表記しても「信用されない」、これでは
本末転倒、お話になりません。当然、即人命救助に当たれません。
不甲斐なさを感じざるを得ません。
当然、ニュージーランドに入国した日本人医師の方は「愕然」と
された事とお察し申し上げます。
蛇足ですが・・・
日本の「ダイガク」とは、もう諸外国から「大学」として認められていないのです。
その最たる証拠が本大震災で「明らか」になってしまったのではないでしょうか。
文部科学省は日本の全ての国公私立大学の「統廃合」と「最高学府」としての
確立を求めたいところです。
重ねて、ニュージーランド大震災に遭われてしまわれた方の
お見舞いを心より申し上げます。
よく「お花屋さん」で見かけるカーネーション。
この花には不思議な歴史があるのを私は知らなかった。
私たちが日頃見かけるカーネーションは園芸用の交雑種であり、
原種の所在や栽培起源などは「不明」なんだそうな・・・
日本への園芸種の渡来は江戸時代末期とされており、
「オランダセキチク」と呼ばれていたそうである。
現在、カーネーションはバラやキクと並ぶ三大切り花として室内で観賞用に
広く用いられていて、平成20年産の花卉作付面積と出荷量は
約3億8780万本(農林水産省)とも言われている。
国外では、古代ギリシャ時代に既にカーネーションは観賞されていたといわれるが、
広く栽培される様になったのは16世紀に入ってからである。
10世紀の初め南欧に侵攻したノルマン人が原種を故国へ持ち帰り、
イギリスへ伝えたとする説や、13世紀に十字軍によってヨーロッパーに
持ちこまれた、とする説がある。
16世紀にはイギリスにおいて本格的な育種が始まり、
17世紀の中頃までに基本の花色が出揃った。
八重の花や大輪も既に出現していた。
現在の温室で栽培される園芸種はアメリカでの品種改良に端を発しているが、
その元になる重要な素材は1852年以降にフランスから導入された
“ウイエ・ド・オマン”の系統であった。
1939年アメリカで育成された“ウィリアム・シム”の優れた特性と
300種以上の枝変わり品種群(シム系)の充実により、
やがて世界中に普及していった。
一方、イタリア・フランス・オランダ・イギリスなどでは、1960年頃から新たに
「地中海系」と称される交雑品種群の育成が手がけられ、耐病性や花型など
シム系には無い特性によって、1980年代から急速に普及し始めた。
また、従来のスタンダードタイプ(1茎1花)とは異なるスプレータイプ(1茎多花、房咲)
の育成と栽培が行われ始め、今ではスタンダードタイプをしのぐ生産比率を
占める様になった(武田、1996年1月)。
カーネーションの歴史をたどると原産地不明でありながら、
多くの歴史と社会情勢に影響を受けて、今日私たちが見る
「カーネーション」になったのかと思うと、非常に興味深い。
「我が国における急速な少子化の進展は、平均寿命の伸長による高齢者の増加とあいまって、
我が国の人口構造にひずみを生じさせ、二十一世紀の国民生活に、深刻かつ多大な影響をもたらす。
我らは、紛れもなく、有史以来の未曾有(みぞう)の事態に直面している。」(厚生労働省 少子化社会対策基本法より抜粋)
その背景には複雑に絡み合った日本独特の社会構造や経済情勢が絡んでいるのは
皆さんもご承知の事と思う。
世界基準でみても高齢化率の高さは日本がダントツ!!
世界の目が日本の政府の対応や医療の進化を見ています。
私は生命科学における「再生医療」から高齢化を考えてみたい。
「再生医療」とは何ぞや・・・
非常に簡単に言ってしまえば、ある患者の特定の臓器に損傷や機能不全が起こったとしましょう。
医師や生命科学者は、その患者さん自身の健康な部位から細胞を「ちょっとだけ」採取します。
その細胞を「リセット」して「増やす」んです。
例えば皮膚だった細胞を若返らせて、まるで「受精卵状態」にしてしまうのです。
もし患者さんが心疾患だった場合、その「受精卵状態」の細胞に「おい!心臓の細胞になれ!」と
言えば、かつて「皮膚」だった細胞が今度は「心臓」の細胞になってしまうのです。
これを医師や生命科学者が遺伝子操作して作ってしまうのです。
既に目の角膜の試験では成功しているみたい。
当然、医療として使う訳なので薬と同じ様に、基礎研究→臨床試験→厚生労働省認可の
ステップを踏まないと、医療現場では「普通」に使えません。
欧米に比べたら日本はこのステップに「やたら」時間がかかる。
しかし時間がかかったとしても、将来認可が下りるのは間違いないでしょう。
もう一例挙げるとすると「糖尿病」。
よく「糖尿病になると色んな病気を引き起こすよ」なんて耳にしませんか?
確かに現時点ではそうかもしれません。
また患者さんご自身も闘病生活に物凄い苦労をします。
そこで、例の「受精卵状態」の細胞に「おい!インシュリンを出す細胞になれ!」と
遺伝子操作してしまえば、その細胞を患者の体内に「戻す」ことで理論上は血糖値が下がります。
今のところ糖尿病患者さんはご自身で「インシュリン注射」を打っていますよね。
それが将来、無くなるかもしれないのです・・・
血糖値が下がり過ぎても困るけど・・・
この「受精卵状態」の細胞は患者さんご自身の細胞なので、免疫拒絶反応がありません。
これも大きな特徴です。
この技術の確立の結果、人間の寿命は「100歳は当たり前」の時代になっていくのでしょう。
「ワーキングプアー」とか「一生独身」とか「結婚しても家計面で子供が産めない」という社会・経済問題がある一方で、
生命科学の発展で更に「人間の寿命が延びる」のです・・・
これで良いのでしょうかね。。。
つい先ごろまでは「遺伝子組み換え作物」というのが話題になっていましたね。
もう現在では「遺伝子組み換え動物」といのが商業化され、市販されるようになりました。
個人的には恐怖を覚えます。
遺伝子組み換え「猫」、アメリカでは普通に商品化されたそうです。
”猫アレルギー”なのに猫を飼いたい消費者に人気を集めているそうです。
つまり、猫の体内に人にアレルギーを起こさせない遺伝子を組み入れる、または組み替える技術が確立したという事になりますね。
この「遺伝子」が何者なのかは開発した米国企業の秘密事項で明かされないそうです。
遺伝子とは全生物に共通な塩基と呼ばれる「A」「T」「G」「C」という4つの暗号の配列で生命が維持されます。
「共通」な訳ですから簡単に言ってしまえば、暗号さえ解読できれば、他の生物に応用できるという事になります。
(実際はそう簡単にはいかないのですが・・・私も苦労したので・・・)
日本でも確認されているだけで5匹の遺伝子組み換え「猫」が”輸入”されているそうです。
これは2003年6月に日本政府にて制定された
「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」
に明確に違反する行為でもあります。
元々、この法律制定の根拠となったのは1999年コロンビアのカルタヘナで開催された特別締約国会議で採択された
「カルタヘナ議定書」が根本にあります。
しかし、バイオテクノロジーの最先端を行くアメリカ合衆国はこの「カルタヘナ議定書」に参加しておりません。
アメリカの主張としては「人に害が確認されなければ問題なし」と判断している様です。(一部の団体には反対者もいますが)
この猫のほかにも「人に有益」とあらば、多くの動物に特定の遺伝子が組み込まれていることでしょう。
農畜産物、養殖魚などは恐らく既に人間の都合の良い様に”改良済み”なのかもしれません。
アメリカ流に言えば、目先の害が無ければよいのですから。。。
「カルタヘナ議定書」を”骨抜き”にしてしまう事。
既存の生き物に”手を加える”事。
こんな事をしていれば近い将来、必ず予測出来ない不幸な事態が人間に襲いかかってくる気がしてなりません。
そう考えるのは私だけでしょうか?
みなさんは「農畜産物の収量が上がるんなら、良いじゃないか!」と思われるでしょうか。
今日まで農家の農作業のご苦労は筆舌に尽くしがたいものと思っています。
ですが、だからといって「バイオテクノロジー万歳」では将来困る気がしてなりません。
そもそも「バイオテクノロジーとは何なのか」ある程度皆さんが理解をしておいても良い時期に来ていると思います。