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2011/01/06

つい先ごろまでは「遺伝子組み換え作物」というのが話題になっていましたね。

もう現在では「遺伝子組み換え動物」といのが商業化され、市販されるようになりました。

個人的には恐怖を覚えます。

遺伝子組み換え「猫」、アメリカでは普通に商品化されたそうです。

”猫アレルギー”なのに猫を飼いたい消費者に人気を集めているそうです。

つまり、猫の体内に人にアレルギーを起こさせない遺伝子を組み入れる、または組み替える技術が確立したという事になりますね。

この「遺伝子」が何者なのかは開発した米国企業の秘密事項で明かされないそうです。

遺伝子とは全生物に共通な塩基と呼ばれる「A」「T」「G」「C」という4つの暗号の配列で生命が維持されます。

「共通」な訳ですから簡単に言ってしまえば、暗号さえ解読できれば、他の生物に応用できるという事になります。

(実際はそう簡単にはいかないのですが・・・私も苦労したので・・・)

日本でも確認されているだけで5匹の遺伝子組み換え「猫」が”輸入”されているそうです。

これは2003年6月に日本政府にて制定された

遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」

に明確に違反する行為でもあります。

元々、この法律制定の根拠となったのは1999年コロンビアのカルタヘナで開催された特別締約国会議で採択された

「カルタヘナ議定書」が根本にあります。

しかし、バイオテクノロジーの最先端を行くアメリカ合衆国はこの「カルタヘナ議定書」に参加しておりません。

アメリカの主張としては「人に害が確認されなければ問題なし」と判断している様です。(一部の団体には反対者もいますが)

この猫のほかにも「人に有益」とあらば、多くの動物に特定の遺伝子が組み込まれていることでしょう。

農畜産物、養殖魚などは恐らく既に人間の都合の良い様に”改良済み”なのかもしれません。

アメリカ流に言えば、目先の害が無ければよいのですから。。。

「カルタヘナ議定書」を”骨抜き”にしてしまう事。

既存の生き物に”手を加える”事。

こんな事をしていれば近い将来、必ず予測出来ない不幸な事態が人間に襲いかかってくる気がしてなりません。

そう考えるのは私だけでしょうか?

みなさんは「農畜産物の収量が上がるんなら、良いじゃないか!」と思われるでしょうか。

今日まで農家の農作業のご苦労は筆舌に尽くしがたいものと思っています。

ですが、だからといって「バイオテクノロジー万歳」では将来困る気がしてなりません。

そもそも「バイオテクノロジーとは何なのか」ある程度皆さんが理解をしておいても良い時期に来ていると思います。

2011/01/06 09:11 | wataru | No Comments