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2011/01/19

占いなどで「あなたは個性が強いから組織に属すのは
向いてません」とか、逆に「組織の中で出世出来るでしょう」
なんて良くありますよね。でも自分では今までやりたい、
と思う道を進んできただけなので、自分が自由業とか自営業に
向いてるか、なんて全く考えもしてませんでした。

 実際にこの世界の仕事にどっぷり浸かるようになって肌で感じた
のは、「営業力、企画力、マネージメント力」がいかに必要で
あるか、でした。

最初のうちはポツポツだった仕事も徐々に増え、大きな仕事
になるとリハや打ち合わせも増えます。いろんな条件の仕事が
来るから、自分にとってやるべき仕事なのか否か、線引きも
その都度決めていかなければならないです。Wブッキングや
仕事を飛ばす…自分ではありえないと思っていた失敗もテンパる
とやってしまうのですねぇ。そういう失敗を繰り返さないように
どうしたら良いかも学びました。

 CDを出したりすると売り込みもあります。自主興行は会場の
手配から音響、共演者の手配、宣伝…細々としたことまでやらな
ければならず、イベンターとしての才能もないといけないのか⁉(笑)
と思ってしまう今日この頃。

もっと売れたら音楽に専念できるのかなぁ、と思うけれど、私など
足元にも及ばない先輩ミュージシャンが「全部自分でやってます!」と
ブログに書いてらっしゃるのを見たりすると、ああ、これは腹を
くくらねばならぬな、と思う次第であります。

 人と協調できないから独立、自由業、なんて全くナンセンスな
考えですね(>_<)自由業こそ交渉力と協調性、コミュニケーション
能力がないといけない!のです。

 なぜ急にこんなことを書いたかというと、昨年末にちょっとした
取材を受けまして、ピアニストを目指す女性たちへのメッセージ、
みたいなものを書きました。誌面はかぎられているので、その時に
言い切れなかったこと、あったなぁ、なんて思って書いた次第です。

 この雑談、1月31日にシンコーミュージックから発売される
ムック本、『W100ピアニスト ~ジャンルを超えた女性演奏家たち~』
というものです。

「いつの時代も女の子のお稽古事の筆頭に上げられるのがピアノ。
クラシックはもとよりジャズやポップス、ロックといった音楽の
あり方にこだわらず、各団体に所属するプレイヤー、フリーで
活動する方やピアノの先生まで、多彩なジャンルのなかで時代と
ともに光り輝く女性ピアニスト&キーボード・プレーヤーに
フォーカスし、ピアニスト&キーボード・プレーヤーという仕事を
再考する。」

というものだそうです。

 私は、100名のピアニストの中に入れて頂き、見開き2ページ、
載せていただいてます。
 発売されたらチェックしてみて下さいね♪

06:04 | toyama | ミュージシャンに必要な能力? はコメントを受け付けていません
2011/01/05

 遅ればせながら新年明けましておめでとうございます!

 今年の正月は、毎年元旦の朝から並ぶ、近所のイ○ーヨー○ドーの
千本引き(要するに千本限定のクジ引きです)で、家人が3等を当てまして
おめでたい年明けでございました。

 私の仕事始めは5日のS楽器浦和店でのレッスン。6日は品川アトレで
BGM。そして7日は江古田「そるとぴーなつ」にてトリオ初めでございます!

 「そるとぴーなつ」さんはジャズ喫茶として始まって30年。
音楽を愛するマスターのステキなお店です。チャージもリーズナブルで、
カワイのセミコンサートグランドもあります。
 出演回数を重ねてこのセミコンともやっと仲良くなってきたかな、という
ところ。きっと新年もバリバリと鳴ってくれるでしょう~!今から楽しみです。

 ぴーなつ食べ放題なので、みなさまもご自分の年の数だけぴーなつを食べ
ながら今までの1年1年に思いを馳せていただいて・・・ってこれは節分か!?
まあいいや!(笑)ぴーなつ食べつつ音楽に耳を傾けていただけたら、と思います。

 年始の数々のイベントも重なるであろう7日ですが、ぜひぜひ、
ライブ初めは外山安樹子トリオで、よろしくお願いします♪♪♪

************

1月7日(金) 20:30~23:00(2セット)

そるとでジャズ・ライヴ

外山安樹子(p)トリオ:関口宗之(b)秋葉正樹(dr)

ライヴチャージ 1000円(入れ替え無し)、
テーブルチャージ 500円(ナッツ類食べ放題)、
ドリンク類 500円~、
従いまして、ミニマム料金は2000円です。

Jazz Bar そるとぴーなつ http://homepage3.nifty.com/salt-peanuts/index.html

前回2010年10月のトリオライブの模様です↓
1596921837_186.jpg

01:37 | toyama | 年の数だけぴーなつ食べながら。。。 はコメントを受け付けていません
2010/12/31

  先ほど旅行先の長崎から東京に戻って参りました。私の大好きなミッフィー
ちゃんがオランダ生まれということで長崎ハウステンボスのホテルアルステルダム
にて、ミッフィールームを予約!!しっかり楽しんで来ました。2010年の最終日は、
長崎市内で12月の観測記録を塗り替えたという大雪との格闘でした(^_^;)が、
新年はゆっくりと自宅で迎えられそうで安心しています。

 今年は、昨年9月にリリースしたCDが活動範囲をたくさん広げてくれた一年でした。
2月のジャズ批評誌でのメロディー賞受賞に始まり、5月には初のトリオツアーで新潟、
秋田、福島へ。各地で暖かく迎えていただきました。
 また10月には故郷の札幌•時計台ホールでもCD発売記念ライブを遅ればせながら
も開催することが出来たのも大きな出来事でした。これがやりたい、と決めると行動に
起こすのは早い方ですが、そこから先に進む途中には悩んだり弱音を吐いたり諦め
かけたり…でもその度に、応援して下さる周りの方々、リスナーの皆様や共演者に力を
もらって、なんとかここまでやって来られました。
 活動の方法や内容については様々な意見や方法、考え方もありますが、最後には
自分が後悔しない道を選ぶこと…ジャズピアニストの道を選ぼうと決めた時にも大切
にした気持ちを思い返した一年でもありました。
 
 思い返すといえば、9月からこのジャンクステージさんでコラム連載を始めたのも、
自分を省みる良い機会になりました。今年はちょっとカッコつけた文章が多かったので、
来年は笑いを取れるように頑張ります(笑)

 来年はまずは3枚目のCDを出したい!というのが大きな課題です。CDを出すのは、
自分を多くの人に聴いてもらうため、知ってもらうため、のみならず、これまで活動して
きた自分の能力の集大成を世に問うことでもあります。今まで通り、そして今まで
以上のものを作れるように、頑張りたいです。
 そしてプチ目標としては、今年行けなかった東京以南にもツアーに行きたいです。

dsc00140re.jpg

来年もミッフィーと共に大きく飛躍できる一年になりますよう頑張りますので、
応援よろしくお願い致します!

2010年12月31日  外山安樹子

09:14 | toyama | Junkstageとの出会いに感謝! はコメントを受け付けていません
2010/12/14

 今月は某楽器店の大きな発表会があり、毎週末リハーサルに
参加しています。今回はサックスなど管楽器、50名ほどの方々を
生のピアノ、ベース、ドラムでサポートさせていただきます。

 自分の生徒の発表会はもちろんですが、このようなサポートの
仕事もミュージシャンには沢山来ます。私は今年は5つの教室の
発表会サポートをやりました。どの教室も、たまに小学生など
お子さんも参加されますが、大体は大人の方々。ピアノの発表会
は、私は講師でサポートをお願いする立場なので、サポート側に
回るのは管楽器やボーカルが中心です。ジャズがほとんど
(私がジャズピアニストだから当たり前ですね(汗))なのですが、
今年は1つ、J-POPやロック、メタルなどの曲ばかり30曲、という
仕事があって、知らない曲と大量の譜面との格闘!これは死にそう
でした(笑)

 どの教室の生徒さんも一生懸命なのはもちろんですが、個性的で
楽しい方々が多いです。本番前やリハの時は緊張しているけれど、
その後の打ち上げなどでゆっくりお話しすると、いろいろと悩み
ながらも音楽を楽しんでいるのが伝わってきて、打ち解けていくのが
楽しいひと時だったりします。演奏を気に入ってくださり、ライブに
遊びに来てくださる方などもいらして、それもまた嬉しかったりします♪

 そして、沢山の生徒さんを抱えながら一人ひとりに的確にフォロー
していく講師の方々に会うと、さすがだなーと感心します。好かれる
先生は技術面だけでなく、精神面のフォローも怠らないですね。
逆にもっとこうしてあげたほうが。。なんて思う時もたまにありますが、
講師として自分の仕事を振り返るにもとても良い機会になります。

 生徒さんも様々なレベルなので、拍子が取れなかったり迷子に
なったり、、、は日常茶飯事。よく「合わせるの大変でしょう」と労いの
言葉をかけられるのですが、実は合わせることはそれほど大変では
ないのです。あるサポート仕事では「絶対にあわせないで!生徒が
気づくまで待っててあげて」と言われます。これはアンサンブルに
慣れるためにはとても良い練習になるのですが、、、メロディーは
全然別の部分を弾いてるのに、伴奏はそれを聴かずにひたすら
前に進む。。。これのほうが修正して同じ箇所を弾くよりもはるかに
難しくてしんどいのですね。やってみてわかりました。
 アンサンブルする、人と演奏する、というのは、特に全員が揃って
同じリズムを刻む、とかでなくても、常に他人の出す音を聴きながら
やってることなんだな、と再認識したりします。

 なので、生徒さんたちも、合わせてもらうことにそれほど気を取られ
なくて良いので、少し心に余裕を持って自分の音以外のバックの音を
聴いてみましょう!これが一番のいいアンサンブル体験になると思います。

03:44 | toyama | 合わせないほうが難しい! はコメントを受け付けていません
2010/12/01

 「集客」・・・この2文字を見るだけで鬱々とした気分に
なる、というミュージシャンも多いことでしょう。特にジャズとも
なると、元々聴いている層も少ないし、聴いてみたくてもどんな
お店にどうやって行けば良いのか。。。と不安で二の足を踏む
方も沢山いらっしゃると思います。イメージとして、年配の男性が
多く高いチャージを払ってお酒を飲みながらタバコの煙にまみれ
ながら聴くもの。。。なんてのも、若年層の足を遠のかせている
原因かもしれません。
(ステキな楽しみ方をされてる中高年のお方も沢山いらっしゃる
ので、不快になられた方々ごめんなさい)

 たしかに一部にはそういうお店もありますね。
一昔前は(と、ヒト括りにすると諸先輩方に怒られそうですが)
高級な雰囲気と音楽を楽しむようなバーと、「俺たちは客になんて
媚びない!好きな音楽をやるだけさ!」と格好もかまわず、埃
まみれの店内で過激なジャズを演奏するライブハウスと、
そんな風に二極化していたのではないかなーと思います。
 それが今は、リーズナブルに明るい雰囲気でジャズを楽しもう、
というお店が増えていると思います。不景気で高級なお店がやって
いけなくなる、というのもありますが、楽器を楽しみたいというアマチュア
プレイヤーの方々が年々増え、そういう人たちが気軽に出演できる
お店が増えていることも一因です。
 一般社会では、格差社会とか、二極化が進んで。。。などと言いますが、
ジャズ界でいえばその逆の現象が起きていている昨今なのであります。
これはとても良い傾向だとは思うのですが。。。

 実はこの傾向は、日々ライブを続けるプロミュージシャンにとっては
とても風当たりの強いものとなってしまっています。
 集客を沢山してくれるプレイヤー、ヒトが沢山集まるセッション大会、
そういうものが増加し、毎日ライブをやっていて集客が難しいプロの
プレイヤーが敬遠される、という現象です。
 もちろん、演奏内容を重視してブッキングしてくれるお店も沢山
ありますが、経営が成り立たなければお店もつらいところ、お客を
集めてくれれば出すよ、というところが増えてしまうのも仕方ない
現象です。

 
 この問題については、プロアマお店、それぞれにいろいろな意見を
持つ方がいらっしゃるので、あまり多くは語りません。でも
『俺たちゃミュージシャン、集客なんてするもんじゃないさ!』なんて
息巻いてるのもいいですが、やっぱり集客努力というのは、お店も
ミュージシャンも揃ってやらなければいけないもの、だと思います。
 
 ライブが近づく度に、せっせとメールを出し、ハガキを出し、ホーム
ページを更新し、、、いろいろと頑張るわけですが、こんなことをしていると
「ワタシは集客の仕事をしているのか、演奏の仕事をしてるのか、
どっちなんだ?」なんて思ってしまうこともしばしば。
 でも、よっぽどメジャーな市場に乗っているミュージシャン以外は、皆
体験する壁の一つなのです。この壁は、音楽そのものではないけれど、
続けていくためには乗り越えなければいけないもの、と私は思います。
音楽的に向上していくことは言うまでもなく、多くの方に自分の演奏を
聴いてもらう努力をコツコツと続けることで、自分の認知度も少しづつ上がり、
相乗効果でさらにやりたいことが気持ち良くできる場所を確保できるのだ、、、
と思いつつ自分を元気づけてます(笑)

 私なんぞは、普通に皆さんにお知らせするとか、そういうことしか
考えられないのですが、他のミュージシャンのお話を訊くと、
いろいろと工夫していてビックリです!あるグループはステッカーを
作って配っているとか、CDならぬ「メモリースティック」で音源を売って
さらにライブに来た方々に1曲づつメモリーを上書きしてあげる、とか。
今流行のU-Streamをやっている方もいるし、You Tubeに動画を
アップして宣伝、とかは常識ですね。
 私がほえ~っと思ったのは、なんと「ポイントカード制」です!
ポイントが溜まると、2ショット写真が撮れるとか、手形がもらえるとか、、
 ・・・いや~~~ホントにいろいろありますね。ミュージシャンの才能
のみならず商才も必要なんだな、、、。

 あまりにそういったことに疎い私に、今度出演する六本木のお店の
オーナーが特典を作ってくれました。なんと「外山安樹子トリオ特製
ワインボトルプレゼント」!!(笑)メンバー全員の写真が入ったラベル
入りワインです。こっぱずかしいですが、いい機会だからワインもらい
がてら聴きに行ってみようか、なんて方、是非いらしてみてください。
 ジャンケン大会で1名様にプレゼントです。

ワイン

 12月2日(木)20時~22時半(2セット)
 六本木「SOFTWIND」
 http://www.softwind.jp/
 チャージ:3200 円
 外山安樹子トリオ:関口宗之(b)秋葉正樹(dr)
 

 六本木ですが、とても明るいお店で、女性1人でもお気軽に入れます。
私自身、お酒はほとんど飲めずタバコの煙も苦手な女子ですから♪

 
 

02:58 | toyama | 避けては通れぬ壁 はコメントを受け付けていません
2010/11/20

 たまには、リスナーとしての記事も書こうかな、と思います。

 自己紹介記事で、ジャズを始めるきっかけとなったのは
Chick Corea(チック・コリア)というピアニストのCDを聴いた
こと、と書きましたが、このあと私がどんなCDを聴いてきたか。
 一人づつ挙げていくとキリがないので、そのアーティストの
アルバムならほぼ全部揃えた!というくらいハマッた方々を
挙げていこうと思います。
 
 チック・コリアは最初の一枚「LIVE FROM COUNTRY CLUB」を
聴いたその後はしばらくいいと思うアルバムがなくてお休み。
次にはまったのはBill Evans(ビル・エヴァンス)でした。エヴァンス
のプレイは、荒々しいタッチや奇抜な音使いが少なく端正で、
クラシックから移行するピアニストには特に親しみやすいと言える
かもしれません。それゆえ、ジャズ創世記の黒人を中心とする
ピアニストの演奏が好きな人には物足りなく感じるところもある
ようです。

 一通りエヴァンスを聴いたあと、、ピアニストならまずKeith Jarrett
(キース・ジャレット)を聴かねば!と挑戦したけれど、一度挫折。
難しい・・・。

 お勉強のためにと、様々なピアニストを聴いたあと、私に大きな大きな
影響を与えたピアニストに出会います。それが、スウェーデンのLars Jansson
(ラーシュ・ヤンソン)でした。初めて聴いた「Invisible Friends」は全曲
オリジナルのアルバム。美しいメロディーでキャッチーでありながら、ジャズ
らしい躍動感とハーモニー・・・ジャズの曲を作る、ということは、メロディアス
であるということと対極とばかり思っていた私に、ジャズで作曲をしてみよう、
と思わせてくれた一枚なのでした。

 ヤンソンを聴いた後に不思議とキースを聴けるようになってきました。
耳が慣れてきたのかも。耳も学習するのだ、ということを学びました。
(ん?)

 そしていま自分の中で一番胸キュンなピアニストはベルギーの
Ivan Paduart(イヴァン・パドゥア)です。

 彼の一番の魅力もなんと言っても美しいオリジナル!!
哀愁ただよう切ない旋律に独特のコードがつづれ折となって独特の作品に
なっています。 そして強力なリズムとスィング感。駆り立てるような左手の
バッキングと駆け上るパッセージで熱いアドリブを繰り広げます。
 「そう、これよこれ!これぞ私がやりたいジャズ!」と 直球ど真ん中に
入ってきたのでした。

 私の一番のオススメは「Trio Live/Ivan Paduart」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1792740

 くじけそうになっても、また音楽やっていこう、と聴くたびに
思えるアルバムです。

 ラーシュやパドゥアをはじめとするヨーロッパの、キャッチーなメロディーを
作風とするプレイヤーは一見、癒し系とかヒーリング・イージーリスニングに
くくられそうな危険も含んでいるのですが、彼らは決してそうではなく、ジャズ
の肝というべきリズムと躍動感(いわば伝統的ジャズの要素)を踏襲しつつ
プレイしているところが素晴らしい!美メロ「風」のオリジナルを書き、ヨーロッパ
の「空気」を引っ張ってきて演奏している人も近頃沢山いるけれど、そういう
雰囲気だけの演奏や曲は目の前でフワフワと漂うだけで心の中には
入ってこないのです。

 心にまっすぐに入ってくるテーマを用いながらも、ジャズのスリルと躍動感を
失わない演奏がしたい、アドリブのために書かれたのではない、人の心に届く、
物語性や世界観を感じられる、深みのある「作品」を書いて演奏できたらいいなー
と思うのであります。

05:01 | toyama | リスナー遍歴 はコメントを受け付けていません
2010/11/09

 先週(11月4日)、約15年ぶりに再会した中高時代の同級生と共演しました!

 中高(一貫校出身でした)の友人とは、故郷を離れたこともあり、かなり疎遠
になっているのですが、ネットを通じて活動を知ってもらって再会した同級生が
何人もいます。3年前には、CDを出したことを知って下さった大先輩と
音楽と美術作品のコラボレーションライブもやりました。インターネット様様です。

 今回は、高校卒業以来LAに在住のシンガーソングライターKaoru Enjojiさんと
共演。今年に入ってmixiの同級生コミュニティーで再会。今回帰国ツアーの途中に、
イレギュラーなライブが入ったので、共演してみませんか?と急遽決まったものでした。
 
 渋谷のお店の前で本番2時間前(!)に再会。お互いオサゲ髪の時代
しか知らないけれど、当時から彼女は歌や踊りがスキだったし、とても元気印
で、その印象は今も変わらなかったです。本番前にリハを軽くして、彼女の
オリジナル等3曲共演しました!なんかだ久々過ぎて初対面のようで、でも
どこか懐かしくて、 、、故郷と音楽というキーワードで再び出会った二人の間を
音楽が埋めてくれました。とても楽しく嬉しいひとときでした。

 先週は、他にもご縁を感じるイベントに沢山参加させていただきました。
6日は、これも知人の紹介で、千葉市にある大きなホールで演奏することが
できました。ジャズは私と関口宗之さん(b)のデュオだけ、あとはフラメンコや
カンツォーネなど異分野のミュージシャンが参加し、交流も深められました。

7日には、9月以来再び新潟を訪れ、町興しイベントに参加。5月のCD発売記念
ツアーで新潟に行った時に聴きにきてくださった方が呼んでくださったのでした。
「上古町」は東京で言えば表参道を少しカジュアルにした感じ。その一角の
ブティックの前を借りて野外演奏しました。(このお店の服がまたかわいいものが
多くて・・・・思わず買っちゃって、そのまま着て演奏しました!!)
時折目の前を通りすぎる、個性的な車に乗った人たち、足を止めて
熱心に聴いてくださる老若男女問わずの沢山の方がた・・・音楽が
街並みに溶け込んで心地よい空間でした!

当日の企画をしてくださった方のブログ
http://blog.yus-music.com/

 
 

05:34 | toyama | 音楽が再び結びつけてくれた縁 はコメントを受け付けていません
2010/10/28

 

 幼少時の我が家は「音痴になるから歌番組は見るな」と歌謡曲が
かかることはほとんどなかったのに、反面、PTAが「見せたくない番組」と
するような『8時だヨ!全員集合』や『オレたちひょうきん族』をはじめとする
お笑い番組は自由に見せてくれていて、考えてみるとこの頃からずっと
お笑いが好きだったなあ・・・。

 ジャズミュージシャンになった今、お笑い芸人の方々のトークの端々に
「ジャズミュージシャンとお笑い芸人は『即興性』というキーワードを軸に、
かなりの共通項を持つのでは?」
といつも思い、親近感を感じては、またまた笑ってパワーをもらっています。

  この間ある芸人さんが深夜ラジオで
「芸人も、新人の頃は、やりたいという理想は頭の中で出来てる。経験が
ないから喋りやテクニックがついていかないだけ。そのうちその二つが
近づいていくんだよね」
 と発言していたのを聞いて、うわ~アドリブ取る時のミュージシャンと一緒!
と思ったのです。

 自分が弾きたい音、表現したい音楽は常に脳内で鳴ってるけれど、
それを即座に的確に、人に伝える音楽にするには技術の鍛錬と経験が必要。
脳内の音、つまり表現したいこと自体もブラッシュアップしていく必要はある
けれど、普段はやはり『したいことと出来ること』の二つをいかに近づけて
いくか、が練習の鍵となっていくと思うのです。

 さらにさらに、「テレビって置きに行く仕事多いでしょ~。ストレス溜まる
んだよね。やっぱラジオじゃないと、自分のキャラ出せないから」
と発言していたのを聞いて、やはり私の考察は間違いない!と思ったのでした。

 
 お笑い芸人も、ミュージシャンも「本当にやりたい自分の世界」をストレートに、
誰にも気兼ねなくやれる場所っていうのは意外と少ないのですね。お笑い芸人の
深夜ラジオはミュージシャンで言うリーダーライブ、に相当すると思います。

 メジャーになればなるほど、自分の表現したいことや意図と、求められるキャラの
ギャップで苦しんだりするところも同じ。「博識なデブキャラ」で売れた芸人は実は
「ブラックジョークと落語」が大好きな芸人だとか。 ジャズで言えば「ガンガンイケイケ
プレイのスタンダード」がいいと言われるけど、自分がやりたいのは「メロディアス
なオリジナルの世界」とか(注;決して私のことではありません!)

 それがゆえに、自分の表現したいことと、周りが求めてるものが一致している
というのはすごくラッキーなこと、ですが、どちらも自分が表現していることには
変わらないのであるし、いかに求められていることに答えながらも自分らしさを
貫くか、ということを考えながら演奏するのも楽しいものです。
 幸い今の私は、表現したいことと、他から求められていること、にギャップは
それほど感じていません。
 幸せなことですね。

 実際わかりませんが、見ていると「爆笑問題」の太田さんは「表現したいこと=
求められていること」な芸人さんの代表だと思います。
あの、進行やら常識やらを忘れさせる自由奔放なしゃべり。あれはどこでもそのまま。
それがちゃんと太田さんのキャラとして受け入れられて使われているんだなー、
楽しそうに仕事してるな、って思います。

 「即興コント」あれはまさにジャズですね~。会話しながら自分がその場で何の
役をしなきゃいけないか、どんなパスを出さなきゃいけないか、判断するのはジャズの
アドリブでのアンサンブルとほとんど一緒ですね。

 舞台で生でネタをやる時は、会場の空気をいかにこちらに引き込むかが大きな
勝負だそうです。これもまさにジャズの演奏と同じ。客席を巻き込む形で演奏者も客席も
一体となり、表現は不思議な力を得てパワーアップするのです。

 どこかの学会に論文でも出せる機会がないかと狙っているのですが、当分は
演奏に集中することにします(笑)
 私はお笑いが好きで、ジャズも好きで。芸人ってものは大変だけど、好きなことを
やって生きていけるのは幸せだから、がんばって笑いを取っていこう、と夜な夜な
思うのでした(!?)

03:36 | toyama | お笑い芸人とジャズミュージシャン はコメントを受け付けていません

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