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こんにちは、タモンです。
今回は閑話休題ということで、最近思ったことを書こうと思います。
最近、大正期から昭和期にかけての能楽について勉強する機会がありました。勉強する前は、大正時代は、約80年前のことなので随分昔のことという感覚だったのですが、現在の能楽が抱えている問題と地続きなんだと実感しました。
いってみれば、取り扱う題材がどれも生々しい。
時間の亀裂を覗きこんでしまったような感覚になりました。
朝ドラ「ごちそうさん」を見ています。このドラマにハマりました。面白いです。
このドラマは明治~大正~昭和を生きた女性が主人公です。
ドラマは、現在、大正12年(1923)を描いています。
大正時代は民主主義への機運が高まり、女性解放運動が時代でもあります。
これから展開が変わるかもしれませんが、今のところ、タモンは「ごちそうさん」のテーマは、「女たちよ、専業主婦になれ!」だと思っています。
主人公・め以子は洋食屋の娘。夫・西門悠太郎は没落した旧家出身。
め以子は結婚によって、社会階層の上昇を果たします。今のところ、小姑に認めてもらえず、め以子は「女中」扱いです。(関係ないですが女中という言葉が差別語か否か問題になったことがありましたが、その決着ってついたの?という疑問あり)。これは、本来、め以子の出身だと、悠太郎との関係は、女中と主人であったことを示唆しています。め以子が商店街の人々と仲良く、近所から拒絶されていることも、め以子の現在の立場を表しています。家族から求められる「妻」という役割自体が、女中と同様であるという批評性もあるのかもしれません。
「ごちそうさん」は、め以子の階層上昇や、親友・桜子の駆け落ちを描くことで、民主主義が叫ばれた時代背景を匂わせているのだと思います(希子の結婚相手が気になる)。
悠太郎と喧嘩して家出しため以子は、(みんなの協力もあって)1週間で流行らない喫茶店を流行らせることを成功させます。今日の放送を見ていて、「貧乏でもいいじゃん!自分のもつ才気を、女は全部家族のために使おう!!」という空耳が画面から聞こえてきました…。う゛おぉ。
女性解放運動の影響は、もしかしたら、これから希子が担うのかもしれません(そして戦争によって潰される、とか)。
「ごちそうさん」を見ていると、現在も解決されていない女性にまつわる課題、女性と家族にまつわる問題を扱っているんだなあ……、と実感。
それがこれからどのように調理されていくのか、ワクワクしながら見ようと思います。