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前回のコラムで、インドネシア語検定C級を取得したことをご報告しました。
今回も“言語”についてのことです。
タイトル通り、うすうす感じていたことがあります。
それは、日本語力の低下、です。
せっかくの機会なので、自身の行動を反省・振り返ることにしたいと思います。
少々、お付き合い下さい。
インドネシアに来る前、日本語以外の言語は使う機会がなかったので日本語だけで生活してきました。
こちらに来てからは、英語での生活です。
日本人(家族・教授・友達など)と連絡をする時だけ日本語を使います。
徐々に日常会話でインドネシア語を使うようになりますが、まだ英語優勢。
事態に気づき始めたのは、こちらでの滞在が1年を過ぎた頃です。
英語はもとからあまり話せませんでしたが、最初の1年のおかげで少し上達しました。
インドネシア語も前回お伝えしたようにマスターしやすい言語。
日常生活が出来るレベルまでは、1年あれば十分です。
授業や大事な連絡事項→英語/日常生活→インドネシア語/日本人との会話→日本語、と言う構図になりました。
さて、こうなると出てくる症状。
ズバリ【甘え】です。
“英語とインドネシア語”または“インドネシア語と日本語”など2言語以上話せる人と話すと、ごちゃまぜ会話になるのです。
1つの文章でも、英単語を忘れたけどインドネシア語で言える場合。
このような方法でも会話が成立してしまい、相手に分かってもらえるという甘えが出てきます。
ごちゃまぜ会話が進行してしまいます。
自分が今何語を使っているか、分からなくなります。
残念な状態ですが、感覚がなくなってしまうのです。
この状況が当たり前になった頃に出てきた次の症状。
英語で会話をしていた先生が半年間ドイツに行くことになり、インドネシア語での強制コミュニケーションが始まりました。
授業も、スライドは英語で作成し説明はインドネシア語を話すようになりました。
生徒からの質問も英語ではなく、インドネシア語になりました。
こうなると、インドネシア語での会話がメインになってしまい、文章作成は出来るが英語の会話に支障が出てくるようになりました。
英語で返事をしようとしても、とっさに出てくる言葉がインドネシア語になっていたのです。
1年目は出来ていたのに…
話しているうちに頭が柔らかくなり、会話が終わる頃にやっと返事が英語で出来ると言った状態。
実はこの時期に危機感を覚え、英語を勉強し直しました。
勉強と言うより、英語で会話する時間を作ったのです。
少し改善はされましたが、インドネシア語での生活が日常の大部分を占めるのは時間の問題でした。
さらにこの時期に起こった日本語の問題。
手書きで文章を書くことは、日本でも少ない機会だと思います。
PCで文章を作ると言うことは、漢字も勝手に変換してくれます。
インターネット・携帯があれば、メールで近況報告も出来ます。
私は以前から比較的“手紙”を書くことが好きでした。
こちらに来ても、たまに手紙を書いていました。
しかし、徐々に漢字が書けなくなり、日本語がおかしくなりました。
こちらで出会う日本語を話すことが出来るインドネシア人との会話する場合は、難しい言葉や敬語を使わずに簡単な表現や単語を選んで話します。
相手の言いたいことが少し分からない時は、インドネシア語で補うことが出来ます。
最初は日本語で会話していたのに、最終的にごちゃまぜ会話になり、最初の状況にもどります。
さらには、とっさに日本語が出てこないこともしばしば。
例えば【このインドネシア語は日本語で何て言う意味?】と聞かれても、すぐに答えの単語に結びつかない・出てこないことが多くなりました。
英単語がとっさに出てきたり、少し時間を置かないと日本語を思い出せなかったりしました。
友達とのskypeの時に、日本語がおかしい、と指摘をされるようになります。
さて、現在の状況。
日常会話だけでなく、独り言までもインドネシア語。
誰と会話をしていても、とっさに出てくる言葉がインドネシア語。
日本語を発したつもりだったがインドネシア語で、日本語でないと訂正を受けるまでインドネシア語を発したことに気が付かない。
ポジティブな考え方をすれば、インドネシア語をある程度マスター出来るようになった、ネガティブな考え方をすれば、前からうすうす分かっていたにも関わらず甘えに甘えてきた結果。
英語はもとより日本語を忘れてしまっては本末転倒です。
私、日本人っ!!
今、何語を使って話しているか、と言った意識レベルから気をつけて、日本語と英語力を落とさないように気をつけて生活していきたいと思います。