いよいよ今週末なわけで…
新潟県で行われる
日本新人オペラ歌手デビューコンサート
お話をいただいたときはたしか
『オペラ歌手選手権』というゴツイタイトルマッチ的な匂いがしたので、素人ぽさ満載な私は浮くに違いないと震え上がりながらも、でも新潟で歌わせていただく機会はないしチャンスを与えてくださることだけに感謝して今の私でのびのび歌わせていただこうと考えました。
タイトルが柔らかくなったものの、事務局側が広告も兼ねて掲載された地方新聞記事には「新人歌手を聴き比べ」「最も良かった歌手一人を投票」とあり、やはり「品評会」にはなるのだろうと覚悟をきめました。
元々「コンサート」にあまり出演しない私はアリアレパートリーが少なく、提出した中でもさらに歌い慣れていないアリアを歌うことが決まり、この1ヶ月弱アクート(高音)カデンツァ(自由にヒラヒラつける)練習(をしすぎて故障)しました。
バレリーナが二回転ピルエットを本番で成功させるには、練習で倍の四回転回らなくては!…というバレエ団の師匠の教えもあり
歌も根の部分は同じと考えているので、急激に筋肉に負担をかけてしまったのでしょう。
芸は時間をかけてかけて丁寧に積み重ねていくもので、急激に乱暴に積んでめ痛めつけて、崩れてしまうのを分かってはいるはずなのに焦ってしまったのでした。
昨日はイタリア語にレッスンにてイタリア語ディクションを見ていただきました。
「正しいイタリア語の発言発音ができればお腹はツカエマス!」という先生のいつものお言葉。
顎から頭部てっぺんにかけて風呂敷で固定し下顎を動かさず上顎だけを使い発語するという練習を経てから
レチタティーヴォ(芝居の台詞に近い部分)でなぜこの台詞部分が突然ゆっくりになるかなど、音楽記号の意図が読み取れない部分も最近まであり、ゆっくり聞いていただいているうちに…自分の中であーなるほどとしっくりきたのでした。
イタリアものはイタリア人に感覚を近づけなければならない、ということはイタリア人と交流がなければ予想でしかないのです。
イタリア人の先生からたくさんヒントをいただき…もう直前ですが少しだけ不安が軽減されました。