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2013/11/17

インドネシア語検定…

ローカル言語の検定で、私も人から聞くまで存在を知らなかったのです。

1年に1月と7月の合計2回開催されています。

日本ではもちろんのこと、インドネシア(ジャカルタとバリ)でも受験が可能です。

今年の1月に受験しようと思った時には、すでに受験票提出期限を過ぎていました。

と言うわけで、7月の回で受験しました。

自身のインドネシア語がどの程度のレベルにあるか手っ取り早く知ることが出来る、1つの基準だと思ったからです。

 

私がゴロンタロに来る前、全くインドネシア語を勉強しなかったのです。

本は買いましたが、勉強する気が起きず机の上のオブジェと化しました。

“大学で働くし、英語あったらいいか~”なんて、英語も出来ないくせに喋れる体で渡航。

こちらに来て驚いたのですが、教員が英語を喋れない!

唯一喋れる方にいろいろ聞いていたころが懐かしいです。

大学での教員・生徒とのコミュニケーションは全く出来ず、おまけに普段の買い物や食事など、ここで生活するにはインドネシア語が必要だったのです。

よく考えなくても、英語だけで生活出来るはずがないのですが(笑)

と言うわけで、ゴロンタロに到着して初めて、言語の必要性を感じたのです!

今当時を振り返ってみても、自身の考えがいかに浅はかだったか…

大変、恥ずかしいです。

しかし、必要性を感じた後も猛勉強せず。

辞書すら持ち歩かないと言うお粗末な日々。

 

さて、こんな私がC級を取得出来た理由。

純水に滞在期間が長くなって、ある程度話せるようになったのは言うまでもありません。

そして、インドネシア語しか出来ない家で暮らすことになったこと。

“ご飯を食べましょう”すら理解できず、ジェスチャーで過ごす日々。

こんな状況下でも、上記したように猛勉強しないで今まで生活出来た理由。

それは、常に人の会話を聞くと言うリスニング方法(?)なのです。

友達と乗り物に乗っていて“べロック キリ”と言うと左に曲がります。

次の機会で“べロック カナン”と言うと右に曲がります。

もしや“べロック”とは“曲がる”“キリ・カナン”は“左・右”と言う意味ではないか、と勝手な推論で結果を出します。

そして、家に帰って初めて辞書で意味を確かめるのです(笑)

その他としては、じっくり観察する、です。

状況を見て、私の勝手な想像力で当てはまる意味を探すと言う大胆不敵な方法!

 

インドネシア語はアルファベットを用いて文字を書き、発音も大体そのまま読めば大丈夫!

実は、インドネシア語は非常にとっつきやすい言語なのです。

なので、最初のハードルはすごく低い。

オブジェ化していたテキストを引っ張り出して、そのまま読めば通じます。

先ほど例に挙げた“キリ・カナン”も載っているではありませんか!

 

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インドネシア人はインドネシア語が母国語です。

しかし、インドネシアには数百以上と言われる“地方言語”が存在します。

ここゴロンタロにもゴロンタロ語と呼ばれる地方言語があり、厳密にはゴロンタロ語も3種類あるとか。

この様な勉強方法(?)を取っていたため、インドネシア語だと思って使っていた言葉がゴロンタロ語だったこともありました。

そりゃ、辞書に載ってないはずだわ!

インドネシア語と地方言語(ここではゴロンタロ語を例に挙げて)を比較しても、発音も単語も全く別物なのです。

つまり、インドネシア人は生まれながらにして、すでにバイリンガルだと言っても過言でないと私は思っています。

なぜかと言うと普段の生活の中では、もっぱら地方言語を用いているためです。

買い物や家族・近所での会話はもちろんのこと、正式な会議や授業などでもしばしば耳にします。

この地方言語はそこの集団内でしか通じず、例えばゴロンタロ人集団中にバリ人がいた場合、このバリ人は全く理解できないのです。

一般的には、インドネシア語と地方言語を混ぜて喋ります。

現地人にも地方言語は難しいようです。

最近はやっと“今、ゴロンタロ語が混ざっていたな”と聞き取れるようになりました。

 

私はバイリンガルだと思っていますが、インドネシア人の方はそうは思っていません。

三言語・四言語(以上)話せると言っています(笑)

それは、なぜか?

少しでも話せる言葉はすべてカウントするからです。

実際に挨拶程度(にもなっていない場合が多い!)のカタコトの英語や日本語で話しかれられるのです。

少しでも喋れたら、“話せる”と言う、まさにインドネシア人の性格!

恥ずかしい、なんて感情は一切ないようで、知っている単語・言葉を並べて話します。

日本人は“英語なんて出来ないよ~”と言いますが、そんな日本人の方がよっぽど理解できているし喋れると私は思います。

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私が少しインドネシア語を話すと“インドネシア語、凄く上手だね”と言ってベタベタに褒めてくれます。

インドネシア人の性格を見習って、間違えることを恥ずかしがらずに喋り続けたのもインドネシア語上達の1つの要因です。

しかし、私程度のレベルには誰でも到達できます。

本当です。

始めに言ったように、インドネシア語が非常にとっつきやすい言語だからです。

ですが、そこ(C級)で満足してもいられません。

ちなみに、インドネシア語検定C級のレベルは“日常生活に必要なインドネシア語を理解し、使用できる”です。

生活は出来るでしょうが、現地で働いている以上はネイティブを目指さねばいけません。

この壁がすごく、厚い!

分厚すぎるのです!

英語でいくらコミュニケーションが取れても、それは英語が出来るインドネシア人と話したに過ぎません。

もっと深く知りたい・伝えたい、英語が出来ない人と喋りたい(ゴロンタロのように田舎だと大部分の方が英語を話せない)、となるとインドネシア語での会話に限られます。

なぜならば、相手の心理・感情に訴えるからです。

ちょっとズルイ言い方かも知れませんが、本当に大事だと思うのです。

【日本人がインドネシア語で何か言ってるぞ、よし、聞いてやろう】まずはこう思ってもらえるかなのです。

ゴロンタロでは英語で喋りかけると見向きもされません。

ここで地方言語が出来ればなおよし!

ゴロンタロ人のハート鷲掴みです(笑)

2013/11/17 03:53 | sayaka | No Comments