さて、カラマタまでやっと辿り着いたところで、だいぶ間が空いてしまいましたが・・
カラマタの海で最初のトレーニング。やっと水に入れる!というところから再開です。
●到着翌朝
ギリシア到着翌日。それほど疲れは感じず、意外にスッキリ目が覚めました。何と言っても、この青空ですからね!
それに私はともかく空腹で、少し早起きして朝食へ。潜る前は何も食べずに胃を空っぽにしておく選手も多いので、朝のダイニングは選手もまばらです。
朝食はもちろんギリシアヨーグルト!2年前の大会ですっかりファンになってしまったのですがこれが毎日食べられるだけでも来た価値ありです。ギリシアの乳製品と蜂蜜のレベルの高さは凄いです。ついでにカロリーも相当高いレベルなので要注意、と日本に帰ってから気がつきましたが・・。
●最初のトレーニングへ
さて、トレーニングはこんな風に時間割が決められています。
この日は殆どの選手がトレーニングに繰り出したようで、朝9時から午後14時まで30分刻みでボートの時間割が決められています。スタッフは本当に大変だと思うのですが選手側は基本的にはかなりノンビリしています。
Elite Resortという海沿いの綺麗なホテルが大会の本部となり、全選手がここに宿泊しています。
ホテルの敷地内のコテージから歩いて数分の目の前のビーチへ。ウェットに着替えて、そこから船に乗って5分ほどであっという間に沖合のポイントへ。
部屋からポイントまで所要数10分!日本の練習の過酷さとのこの違い・・。これに慣れてはいけない、いけない!などと思いつつ・・。
いざ、真っ青なカラマタの海へ。
初日はまずは様子見、-50mを申告して潜りました。
私にとって-50mというのはとてもリラックスしながらも独特の集中にも入れる良い練習深度です。もう何十回潜っているかわからない深度なのですが、飽きることはありません。海況、体調、自分のメンタル、いつでも違った感触が得られるのです。自分の調子を観察するバロメーターにもなります。
今回は長旅の疲れもあるので、どんな調子かな・・と思いつつでしたが面白いくらいに耳がすーっと抜けて、カラマタの海に「久しぶりだね!ようこそ」と言ってもらえた感じがしました。
数日前までのカラマタは「油を流したような穏やかさ」だったそうです。この日からだんだん海が荒れて来て、波は高く、とても穏やかとは言いがたい海況でした。
カラマタの海は荒れる時は荒れ、流れる時は流れ、色も毎日違いとても表情豊かです。バハマのブルーホールのような安定したコンディションではない代わりにとても生き生きした海です。
その点だけは、いつも練習している真鶴とどことなく似ている気がするのです。
それ以外はどこも似ていないのですけれど。(カラマタの海にはフナムシ一匹もいないし、磯の香りもしないし・・)
ともあれ、トレーニングを終えた私はすっかり元気になっていました。不思議に思うことですが、疲れている時に海に入るとその疲れの素が全てが融けて消えていくような気がします。
数日後の本番に備えて、あとはコンディションをキープするだけだ、と良い感触を得たカラマタでのファーストダイブでした。
Photo by Megumi Matsumoto
Ryuta Nakanishi