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2013/10/07

さて、9月中旬より新学期が始まりました。

今期もいつもながら大量な授業科目数です。

日本では秋から始まる学期は“後期”ですが、こちらでは前期です。

前期にはタイトルにあるように、3回生対象に地震学の授業があります。

毎年、この回生は全員履修したいたので気づかなかったのですが…

 

地震学の第1回目の日、教室に行くと…誰1人としていないのです。

また遅刻か、と待つも一向に来る気配がないのです。

やっと見つけた3回生に話を聞くと“履修していません”の返事。

他の3回生にも同様の質問をするも、答えは一緒。

ここでやっと真実を知ったのです。

“先生、地震学は選択科目だよ”

よくよく聞くと、以前から選択科目だったとか!

 

非常に衝撃を受けました。

私の授業内容を先輩から聞いて選択しないように言われたのではないか…などとネガティブな考えに陥ったためです。

しかしそうではなかったのです(かなり、安心!)

理由は2つ。

①この学年は5人しかおらず、そもそも人数が少ない

②卒業に必要な単位をすでに取得または取得予定である

そう言えば、昨年の地震学の授業で履修していた現3回生がいたな~などとやっと記憶が戻ってきているところです(笑)

 

なぜ地震学を教えることが出来なくて、残念がっているのか。

①インドネシアは日本と同様、地震大国であると言う事

②単純に地震学に対する私の思い入れが熱い(笑)

 

生徒もインドネシアが地震大国であることは知っています。

JUNKSTAGE159

上の図は1999年から2000年までに全世界で発生したマグニチュード4.0以上、震源の深さ100km以下の地震分布を表しています。

インドネシアはこの赤い点で完全に覆われ、インドネシア国土を見ることは出来ません。

日本も同様です。

しかし、私が教えたいことは別の部分です。

2004年12月26日に発生したスマトラ島沖

そして、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。

両地震に共通したこととして、大部分の犠牲者が津波によってだったと言う事です。

地震と津波、両者の性質や地震が起こった後の対応方法など、様々な視点から“防災の大切さと心構え”を教えたかったのです。

ゴロンタロ地域でも上記の2点と比較すると小規模ではありますが、地震が発生した後に津波が起こり犠牲者を出しています。

災害の大小を比較することなんてナンセンスなのですが…

 

どのような場所にいても安全ではないこと、地震だけでなく様々な自然災害が起こるということ。

このことを常に念頭に置いて生活すると、いざと言う時に冷静に対応できることを知っておいてほしかったのです。

2013/10/07 09:14 | sayaka | No Comments