旅行の楽しみは様々ありますが…
私のように『ひねくれものの一人旅』だと
結構困ることが多い…
「つまらなさそうだから 話しかけてあげようか」
「きっと 道に迷っているんだろう 教えてあげる」
こういう善意の皆さんが 決まって 旅先で 一人で旅行中の私を助けてくれた
でも 私のほうは ずっと勝手だから
「落ち着けない緊張する一人旅」ということで
早々に帰って
目的だった 「自分の考えをまとめる」
には到底行き着かず
「おみやげ何にしようか」
の 相変わらずの つまんないツアーと同じ状態になってしまったことが多かったなと…
自分の集中力の無さの言い訳話で恐縮だけれど
旅仕事で出かけられてラッキーと思う時も
好機を生かせない 旅下手ばっかりしていた
都市部在住の頃は自分の考えをまとめるために
静かな考えやすい環境を どうやって手に入れるか
居場所代として 投資した額は ちょっと考えたくない…
言葉が通じない環境の 台湾 宜蘭のフェスティバル滞在中の快適さ…
この「いい感じ」は きっと日本じゃ無理だなあ…
そう思って 宜蘭には 4回も通ったわけだけど
でもでも 日本は広かった
コマの小道具を修理・復元するために
立ち寄った 内子町の 山あいの静かさは
本当に 静かで しかし 鳥・何かわからん生き物・風に揺れるモロモロの音・虫・雲や霧の動きなどが
孤独を感じずにいられる環境を生んでくれていたから
このリズム感が 心地よかった
何でなのか
説明できなかった
だけども
ごく最近 四国の歴史に本気で興味がわいてきて
大好きな地質で見ても 銅・石灰・鍾乳洞…
暮らしの道から見た 石碑と道しるべ そして 山中の道路開通記念碑の多さ
年代が古くてわからない 道祖神も あなどれない魅力なのであり
廃線になった線路の跡地や鉱山労働者の住居跡の美しさも凄くて
山へ上がると 星で目が回って歩けなくなる夜や
月の明かりで本が読めたり
蛍の光で子供が遊べたり
見たことない黒い鳥
初めて聞く 三光鳥 ちらり見かけた 野生の雉
かわるがわる現れる渡り鳥の豊富さ
地蜜のおいしい事
思い切り 秋刀魚と焼肉ができる家が多いこと
夏は思い立ったら 川で釣りや泳ぎ
冬は雪合戦も可能 でも3日で溶けちゃうから 雪かきほとんどなし
まあ
書いたら実に きりがない
そういう 四国全体の歴史から生まれる魅力の中で
この内子町の 山あいの地域には その 「日本の昔」が
今でも 生き続けていると
私は思う
東北に行くと 独特な昔の雰囲気がありますけど
語り部が 語るような印象がある東北と
内子町は ちょっと違うと思う…
地形を利用して ずっとそこの場所で生活している人
四国の中で 愛媛から高知へ抜ける山道は 近代になってから 行き来が出来る道ができたので
愛媛や高知の山は そういう暮らしが まだ残っている場所が多いと思う
観光バスがぜったい行かない山の上へ
皆さん 行ってみませんか
体を精一杯動かして生活することの 清潔なものすごさ
自宅の場所から 200M離れた竹林で 10M弱の椎の木を 切り
枝打ちして 冬の薪割りを 家族みんなでやり終えて
おばちゃんになってからの 私の強さは尋常じゃないのである…