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2013/09/30

本日も12月に出演予定のプッチーニ作曲歌劇「ジャンニ・スキッキ」の譜読みに時間をさきます。

時代や作曲家や作風にもよるのですが、プッチーニはオペラの歴史でいうと近代にもっとも近い時代に作曲された作品。
ディズニーアニメを想像していただくと分かり易いですが、感情や性格をもっともわかりやすくみえる歌の雰囲気はこの時代のオペラ音楽ととても似ています。
そして、作品全体がひとつの曲!というような感じなので、台詞までもが曲に組み込まれているのです。
ということは、「次!私の歌う番よ!ふわー♪」という様子ではなく、他の作曲家の作品より、さらに音符がついた台詞を各キャラクターが次々と交わしていくのです。
初期に近いモーツァルトなどはチェンバロがセッコレチタティーヴォ(台詞)を話す役者の呼吸に合わせて和音を出してくれますが、プッチーニはそうはいかない。

なぜならば!全体が大きな曲だから!もう会話そのものなのです。

とは言っても、譜読みというものは地道なものです。
台本を手渡された役者が、滑舌を気にしながら台詞を読み合わす作業から入るように、私は音をつけずにリズム読みから始めます。
日本語ならまだしも、イタリア語ですから。余計にディクションもしっかり。
器用な人は、最初の段階から音階をつけながらさらにはセルフ伴奏で自主稽古をしていきますが、初期段階での私は舌や耳が慣れるまでは音階なしのリズムよみをひたすらやります。

プッチーニはオーケストラ部分が歌い手のメロディを弾いてくれていることが多々あるので身体も乗りやすいです。
最近は音階つきでも歌えるようになってきましたが…
やはり基本は台詞として発せられることであるな!という確信があります。

2013/09/30 01:11 | uika | No Comments