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北海道は今週猛吹雪でした。
3日から公立高校の入試ですから、大丈夫だったでしょうか?
せっかく融けていた雪が盛り返して、ちょっとがっかり。
札幌に来た日ハムの斉藤祐樹選手も驚いているだろうなぁ・・・なんて考えたりして。
まあ、いつかは融ける雪。最後の冬将軍のあがきです。
先日、東京で家畜診療に関する発表会があり、2日間かけてそれぞれの地域の産業動物に関わる獣医師の日頃の研究成果を聞かせていただいた。
奇抜なものではなく、実際の臨床にすぐに応用できる内容が多く、大変参考になりました。産業動物ですから、治療も大切ですがやはり生産性を上げたり、予防したり、効率的な診療に役立つものが多かったのですが、少し異質と言うか、昨年の宮崎の口蹄疫に関係した発表があり、僕は一番印象に残りました。
それは、動物ぼ殺処分に関するもので、しかも豚です。
通常はこういうテーマは発表の題材になることはなく、そういう意味で異質です。
従って、従来処分の方法に体系だって述べられることは少なく、口蹄疫が発生したことから、検証の中で題材として出てきたのだろうと思います。
具体的内容は書きませんが、如何に豚を安楽に死亡に至らしめるかについて詳細に検討が加えられていました。単に、死亡させることだけでなく、殺処分をする獣医師やその周辺の人の心理的な面にまで考察が加えられていました。
殺処分に参加した者にとって、見に迫る思いで聞いていましたが、演者は途中で鼻をすすりながら発表していました。最初は風邪かアレルギーによるものかと思いましたが、僕には感極まり、泣きながら発表しているものと理解されました。
対象は豚です。
しかし、生きとし生けるものとして生命をただ絶たれるのは無念でしょうし、それを実行する者も無念の思いです。
演者は言いました。殺処分を実行することでこの恐ろしい伝染病を防御することができたことは当然大きな意義があったが、「なんら達成感のない」気持ちであったと締めくくりました。
同様の感想を述べる人が多かったです。