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2011/03/02

24節気の「雨水」に入ったら、すっかり雨の日が多くなりました。すっかり春めいて来て、今年も、冬の仕事がまったく終わらない間に忙しい春を迎えてしまいそうな百姓になりたい@川口です。

そんな日々の中、今年も何とか仕込むことができました。寒味噌です。

我が家の味噌は、
1)自然農(不耕起・無農薬・無施肥)で栽培した自家製大豆
2)自家製の玄米から建てた米麹(麹菌も自家掛け継ぎ)
という、ほぼ100%手前味噌です。

「ほぼ」と申しますのは、理想は、麹菌の元も自家の稲から採りたいからであります。これは来年以降の課題です。

ともあれ、この「ほぼ」100%の手前味噌、中々、仕込むのには手間がかかります。

先ず、玄米麹を起こすのに4日間。
麹が起きるのを待って、大豆を一昼夜浸水してから、柔らかく炊きます。庭の竈で山から切り出した薪で炊きますから、この薪を用意する手間も考えると中々大変なのです。

それから大豆を大きな擂鉢で潰す。
これも、それなりに量がありますから、中々の大仕事です。

そして、程好く潰した煮豆のペーストに、塩切りした玄米麹と混ぜ合わせ、味噌球を作って味噌樽にギュッと詰めて重しをする。

ふう。

尤も、麹も大豆も作っている過程で摘み食い、じゃなかった、味見をしますと、これが実に美味しいものなのですね。味噌にする前に全部食べてしまいたい位に美味しいのです。

まぁ、お味噌を仕込む時ならではの楽しみなのです。

このお味噌(の元)が、4ヵ月後の梅雨と盛夏の暑い日々を超えてしばらくするとようやく食べられる時期を迎えます。

今年も美味しいお味噌になってくれるよう祈りながら待つ、長い日々が始まりました。

将に日本のスローフード代表、もう一方の雄であるお醤油にも今年はぜひ挑戦してみたいと想っています。

2011/03/02 03:12 | kawaguchi | No Comments