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2013/08/31
宮古馬
1991年に沖縄県の天然記念物に指定されました。
東京から約2,000km、台湾から350kmの場所にあり、千葉ロッテマリーンズのキャンプ地としても有名です。そんなところに日本の馬はいるのです。
もともとの祖先は中国・四川馬系統だとされていて、琉球王朝時代から宮古島で飼われている馬です。長年、農耕馬や駄載馬として利用されてきました。
その個体は温厚で素朴な性格でよく懐くといわれています。明治時代以降は宮古島でサトウキビ畑での農作業か収穫物の運搬に従事し各家庭に普及していました。しかし1983年には7頭まで減ってしまいましたが、保存会や宮古島市を中心に繁殖が行われ2013年には34頭が宮古に4頭が北海道音更町・ 農水省家畜改良センター十勝牧場に生息しています。この38という頭数は在来馬8種の中で1番少ない品種になります。
体高は110~120㎝で在来馬の中でも小型の部類に入ります。また沖縄県の宮古馬、与那国馬は鹿児島県のトカラ馬と同様に顔面、四肢下端の白徴がなく、毛色は鹿毛、青毛、栃栗毛が多いのが特徴です。以前は現在の北海道和種で見られる月毛、河原毛、粕毛といった毛色の馬が存在し、住民はこの異毛色の馬を好んだといいます。
僕が今まで見てきた在来馬の中で1番と言っていいほど人懐っこかったです。そこには地元・沖縄の温かさ、優しさなどの人間味があり管理の仕方にも秘密があるのかもしれません。
2013/08/31 07:18 | yamamoto | No Comments