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2013/08/31
与那国馬
1969年に沖縄県与那国町の天然記念物に指定されました。
日本の最西端の地として知られ、離島である与那国島に生息するため、他品種との交配や品種改良が行われることがなく、その系統がよく保たれてきました。このことから最も純粋な在来馬といわれています。
与那国馬の祖先は宮古島の馬や九州の在来馬と同様に中国・四川馬系統だとされていますが、いつ島にやってきたかは不明です。
体高は110~120㎝で宮古馬、野間馬と同じ在来馬の中でも小型馬に入ります。とても小さな馬ですが、この島で古くから農耕用に米やサツマイモ、サトウキビなどの農作物や薪の運搬、乗用などに活躍してきました。しかし農機具や自動車の普及などによりその役割を失い、1975年には59頭にまで減少してしましたが、同年に設立された保存会や島民を中心に保存と増殖への取り組みが行われた結果、飼育頭数は現在130頭ほどに回復しました。
従順で大人しく、温厚で忍耐強い性格から子どもたちの情操教育やその懐っこさで動物療法(セラピー)として、また観光資源として地元で大切に守られています。
2013/08/31 08:01 | yamamoto | No Comments