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こんばんは。だいぶ暑さも和らいで…こない今日この頃ですね^^;
ところで先日、わたしの元・お客様に御不幸がありました。
風俗嬢時代、週1で来てくれていた方がお亡くなりになったのです。
ふつう、風俗嬢はお客様と個人的に連絡を取ることはありません。
でもこのお客様とは行きつけの飲み屋さんが一緒だったため、ときどきお店で顔を合わせるとご飯を御馳走して頂いたりしていました。お互いの携帯の連絡先は知らないけど、お店でもよく話したし、飲み屋のママさんを介して伝言を頼んだりすることもあり、辞めてからもなんとなく交流があったお客様でした。
そのママさんから、先日わたしの携帯に電話が合って。ご無沙汰してます、なんて世間話をしたあと、「悲しいお知らせだよ」と言って今回の訃報を教えられました。
でも、わたしはお通夜にはいけません。お葬式もいけません。
どんなにお世話になって、どんなに親しく話をした時期があっても、仁義として行くことはできないのです。風俗嬢は、ご冥福を遠くからお祈りするしか、できないんです。
(御香典だけはママさんにお願いしてお渡ししていただくことになりましたけど。)
このお客様は70代でしたが、いつも快活で明るい方でした。
「人間スケベじゃなくなるとつまんねえ」といつも話されていました。言葉通り、エッチで、スケベで、でも陰湿な感じではなくて、だからわたしも懐いていたし、懐かせてくれる懐の広い人だったなあと思います。愚痴も聞いてもらったこともあるし、励ましてもらったこともあるし、叱ってくれたこともある、ほんとうによくしてくださった方でした。
わたしが引退する時も、毎日一番最初に予約をくれて、最後の日はなにもしないで、ただ隣に座って一緒に話してくれた。そういう方でした。だいすきなお客様で、そして、おこがましいけれどお友達のような近しさで接してくれたことに今でも感謝をしています。
今回はたまたま、ママさんが世話好きな方で「あんたは世話になったから」と教えてくれたのですけれど、もちろん、こういうことはごくごく稀なことなんだと思います。
普通、風俗嬢とお客様は外で会うことはないのだから、それが当然なんです。
でも、――もし、知らなかったら。
そう思うと、なんだか胸が苦しくなるのです。
だいすきなおじいちゃんの冥福を心から祈りつつ。
天国でもばかみたいにまたエッチな冗談とかをたくさん言って、若い女の子を侍らせているといいなと思います。