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2013/08/26

シャンソン歌手、DALIDAが歌った「Mourir  sur  scene」

直訳は、舞台で死にたい

 

歌手や役者は、昔から舞台で死ねたら幸せとはよく言ったものです。

ほんとうにそうかどうかは知りませんが、でもずっとずっとステージに立ち続けたいという意味なのだと思います。

 

まさにそんな気持ちをよくあらわしている歌。

けれどもこの歌を歌ったダリダは、大きな失恋をし、自殺してしまいます。

なんとも哀しい孤独な死でした。

 

ダリダが歌ったこの歌。

日本のシャンソン歌手は、「歌いつづけて」というタイトルで歌っています。

 

「歌いつづけて」

訳詩  矢田部道一

 

華やかに 幕が開き 私はただひとり ライトを あびている

思い出が かけめぐり 私の人生の 幕が開くだろう

家族たちに 見とられながら 死を迎える人

ひとりぼっちで 召されてゆく そんな人もいる

もしも 選べるなら 舞台の上で  眩しいライトをあびて 死ねたら本望

命のある限り 歌いつづける それが 私の生きた証し

 
華やかに 幕が閉じ 私もいつの日か 舞台を 去るだろう

思い出が かけめぐり   私の人生の 幕を閉じるだろう

いつの日にか 惜しまれながら 舞台を 去る日には

割れるような 拍手を受け 最期を 飾ろう

もしも 選べるなら 舞台の上で   眩しいライトをあびて 死ねたら本望

命のある限り 歌いつづける それが 私の生きた証し

 

 

この訳詩をした矢田部さんも前回「生きる」で紹介したように大きな病の中、ステージに立ちました。

病には勝てませんでしたが、彼の残した詩は多くの歌手が受け継いでいます。

DALIDAの歌

http://www.youtube.com/watch?v=sa3FrDUMVsM

 

矢田部さんの訳詩。鳳蘭さんの歌で。

http://www.youtube.com/watch?v=5gizz0PnD7g

2013/08/26 12:16 | noa | No Comments