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結婚式も終わり、私の生活は平穏を取り戻した。
ようにみえた。
準備で忙しい毎日が終わり、お礼等々もすべて完了したのだが、
穏やかな生活はそこにはなかった。
目標を見失ってしまったのか、ポッカリ穴が開いたようになっていた。
これまで、勉強も仕事も遊びも全力で!と思ってきた私であったが、
ガンを患ってからはそれに『治療』が増えた。
それも全力で取り組んだ。
そんな中、結婚式の準備、という非日常が、
その辛さをかき消していたことに気が付いた。
お酒の量が、日に日に増えていっていた。
夫が忙しく夕飯を共にすることがあまりなかったこともあり、友人と出掛けては深酒。
誰かと約束するほど体調のすぐれない日は、一人でバーへ行くようになった。
こんな毎日が続いた。
アルコールは乳がんにあまりよくないとされている、のにだ。
そんなことは重々承知だ。
でも、わかってはいるのに、やめられなかった。
それこそが私の心の弱さ。
本当は夫に聞いてもらえば良かったのかもしれない。
でも、帰る度に言われた『元気そうだね』という言葉。
何てことない一言。
私をもり立てようと言ってくれている、あたたかい言葉だったのかもしれない。
でも、それが私を苦しめた。
元気そうに振る舞っているのよ、あなたの前では。
病気の嫁って思われたくないから。
必死で演じているの。 ホルモン治療の副作用、
更年期障害のような症状だって、普通に座っていりゃ判らない。
ダルくて起きられなくても、ナマケ病と思われたりしないかと、
辛くても普通にするようにしたり。
治療は一段落していたのに、体も心もバラバラ。
このあと、いっそう、お酒の量が増えていくことになる。
・・・次は、決意~その後をお伝えします・・・