« 旅の始まりの回想…(大した話じゃないんですけども…) | Home | 西のDeepな人たち(ゑびす杯) »
こんばんは、酒井孝祥です。
オムニバス形式で毎回複数の作品で構成される今昔舞踊劇ですが、過去何年も上演されているため、結構多くの作品レパートリーが蓄積されています。
そのレパートリーの中から何作品かをピックアップして、それに加えて新作が執筆されます。
新作が脱稿するまでの間は、既に出来上がっている過去作品を、上演VTRを見て浚いながら稽古します。
逆に言うと、新作が出来上がるまでは、稽古出来る作品が限られているので、それまでの間、その作品にじっくりと時間をかけて稽古を行うことが出来ます。
今の時点で、酒井が確定しているのは2役で、そのうちの1役は、今の時点でほぼ動きがついております。
まずは、この役を徹底的に作り込んでいこうと決めました。
下人の役なのですが、この役は、常に六尺棒を持って舞台上にいます。
六尺棒とは、六尺の長さの棒、つまり一尺が約30センチなので、180センチもの長さがある棒です。
酒井の身長は170センチとちょっとなので、自分の身長よりも長い棒を得物にした立ち回りシーンがあるのです。
立ち回りシーンにおいて、最も大切なことは何か?
それは、人に怪我をさせず、自分も怪我をしないことでしょう。
立ち回りは、安全に行うことが最低限の条件であり、それがクリア出来て、初めて芝居のことをが考えられる様になるかと思います。
今回のような長い得物は特に危険です。
周囲の状況と自分が持っているもののリーチを常に意識していないと、即怪我に繋がり得ます。
2年前に今昔舞踊劇に出演したときにも、六尺棒を使った立ち回りがあり、本番近くで稽古で小道具が使えるまでは、木刀で代用して稽古しておりました。
しかし、本番近くで初めて六尺棒を握ってみると、あまりにも長いので、いかに周囲にぶつけないようにするために、自分の身体に沿わせるようにするか等、その扱いに戸惑いました。
今回は、稽古の初期段階からこの棒の長さに慣れようと思い、ホームセンターでマイ六尺棒を購入しました。
それを持ち歩くのはなかなか大変で、電車に乗るときなど一苦労ですが、逆に、これを持ち歩くのが当たり前になって、狭いところを通る際のさばきなどが自然になってくれば、舞台でも棒が活きてくると思います。
ですから、稽古がない日でも、出来るだけ六尺棒を持ち歩こうと思います。