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2013/07/20

劇団の全日制クラスOBOGが企画出演していたアドリブ芝居を観てきた。
私は巷で流行っている人狼ゲームがどんなものなのか知らなかったので、遊び方を知ると同時に人を疑ってかかるという不愉快な感覚に襲われた。

今回、役ごとの設定があり、各々が役として存在しながら人狼を探しあてるというパフォーマンスだった。

率直な第一印象を言えば
アドリブ芝居をする、ということは台詞は用意されておらず
何を頼るかとなると、他の出演者の息であり
また、ゲームの本質である疑ってかかるという心境を全面に出しすぎてしまうと、会話が噛み合わなくなる難点があったりした。
自分の発言が『情報』として発信されるということは、頭の回転や整理する能力のほかに文章力が大変必要だと、観劇中感じた。

出演者の仲間がいうに、本家の人狼ゲームを観せる、というのは一種のファンサービスであり、シナリオではなく完全アドリブで芝居をする=役者というよりは、素の本人の性格や知能を垣間見られるという部分でファンを楽しませる、ということらしい。
今回観た芝居は、人狼ゲームを背景に完全シナリオありの芝居が前編、後編に登場人物の役柄は取り決めてあり、それ以外は完全アドリブで進められる、というものであり…
役者として出演者を観るか、1人の人間として出演者を観る…
その境目は難しいものであった。

どうであれ、役者には言語力。
文章力が必要である。
本を、活字を声に出して読むという訓練はやり続けなければならない。

2013/07/20 08:08 | uika | No Comments