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2013/07/12

お客様の中には、お洒落だけでない目的で通われる方もいらっしゃいます。

仮にAさんとします。
Aさんは趣味でギターを習っています。
趣味で、とはいえその腕前はライブを行なうほどでほとんどセミプロです。
そんなAさんは爪をピックかわりに使うため、補強がかかせず定期的にサロンにいらっしゃいます。
セルフメンテナンスのためヤスリもお持ちなので、
伸びたりした場合はギターを弾くためにちょうど良い長さ・形にご自分で整えられることもあります。
説明もお上手なので、今では私もギターを弾くに便利な形が理解できている気がします。
(ギタリストさん、大歓迎です)

そんなAさんが、後輩のギタリストさんを紹介してくださいました。
初回の日、仕上がったネイルの長さや厚みなどが問題ないか実際にギターをお持ちになり試されることになりました。
ご紹介なので、その日はAさんも後輩の方と一緒にいらっしゃって、
細かく弾く際のネイルに対するポイントなどを実践を交えて説明をしています。
後輩の方が施術をしている最中は、Aさんがギターを弾いたりしていました。

なんとも贅沢な生演奏をバックにネイルサービスをさせていただき、
思わず聞き入りそうになる癒しの時間を過ごさせていただきました。

ギターを爪弾くということは、
どうしてもネイルを美しく保つこととは反対の動きになるので、
しばらくすると欠けてしまったり取れてしまったり、
使う素材や厚みによって音色に変化が出てしまったり、と試行錯誤をしてきました。
強化と柔らかさという矛盾した技術が求められます。
それでもご相談しながら今のところご満足いく形に落ち着いています。

お洒落だけでないネイルの世界を、私の方が学ばせていただいているようで有難いと感じるご縁です。
時々確認のために、ギターをお持ちになるのですが、
そのチューニング時に聞くことの出来る生演奏を密かに楽しみにしているのです。

2013/07/12 12:06 | makiko | No Comments