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2013/06/30

すべては第6戦の残り30秒

サンアントニオ・スパーズが3勝2敗としてリードして迎えたNBAファイナルの第6戦。4Q開始時は10点差でスパーズがリード。さらには残り30秒を切ってスパーズがまだ5点をリードしていると、諦めたマイアミ・ヒートファンの一部は席を立ち、帰路を急ぎはじめました。
優勝チームに送られるラリー・オブライエン・トロフィーが、コート脇の通路に運ばれていきました。黄色のロープを手にしたセキュリティがコートサイドに散られ、優勝セレモニーの準備が始められ、シリーズの行方は決まったかのようなヒートの本拠地の雰囲気。「スパーズが優勝」そんなマイアミだったはずです。

そこで起死回生の大逆転を呼び込んだ奇跡のタイムアウト。スポールストラ・ヘッドコーチの試合後のあるネットでのコメントが超印象的です。

「あの時点では誰もそんなことは想像していなかったと思う。きっと人生を生きる中でも、その瞬間で生きること。その感覚は保証するよ。彼らはまさにあの瞬間にだけ生きていたんだ!」と。

全員が過去や未来に思考を飛ばしかねない状況の中で、すべての選手とチームスタッフが今ここに生き切ったことこそが、第6戦の奇跡を起こしたのだと思います。その後、残り5秒で3点差からレイアレンの3ポイントが決まり、95-95のオーバータイムへ。追いついた方に流れがあるのが通常です。そのまま103-101とヒートは勝利します。

勢いのついたヒートは第7戦も勝利し、ワールドチャンピオンに!
すべてはあの瞬間に今に生きることができた、そしてそれを誘導できたヘッドコーチの手腕ではないかと私は思います。

個人的にはスパーズを応援していたので、残念。
すべての勝利の影にはライフスキルあり!だとわたしは確信します。

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2013/06/30 04:33 | tsuji | No Comments