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梅雨真っ盛りですね。お元気ですか?
日本に適応できるかという不安でしたが、「あれ?そうでもない???」と感じた一ヶ月ですが、そりゃまだ仕事も初めてなく、家に引きこもっていれば適応も何もないですね。7月から働くことになりました。これで晴れて日本人になれます。いや、日本に適応できるかが試されることとなります。日本で教育現場以外での、初の職場に若干不安を覚えていますが、何とかなるでしょう。
さて、前回の続きで、日本に帰るまでの道中を書いております。もうすでに一ヶ月経っているので、今更感はありますが、お付き合いください。
前回は、NZに降り立つまでで、飛行機の中はか〜なり太く、図々しい、ある意味典型的なトンガのおばさんにイライラしてました。でも、そういう感覚もこれが最後でしょうね、という事で我慢しました。
さて、飛行機は無事に予定通り2時過ぎにNZのオークランド国際空港に到着し、入国審査を終え、預け荷物を受け取りに行きます。で、いくら待てど荷物が来ない(といってもそんなに待ってないですけど)。待ち人もそんなに多くない…
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よく見ると、全然違う場所を一生懸命探してました。そうか、飛行機って一つじゃないんですね。すべて同じ場所に出てくるかと思ってました。というわけで、何知らぬ顔して所定の場所に行くと、何ら問題なく荷物は回ってました。あぁ、都会は違いますね。
僕の次の成田へのフライトは翌朝8時半。つまり、オークランドで18時間待たないといけないんですよ。日本人はビザ無しで入国できるので、当然オークランド市内へ出向くつもりいましたが、荷物がリュック7kg、預け荷物が23kgありまして、これを持って移動するのはありえないので、空港の荷物預かり所を探しそこに保管することに。オークランド空港は24時間開いてまして、待ち時間が24時間以内であれば空港内で過ごすこともできるので、荷物を預けて、夜までオークランド市内を巡って、それから夜は空港で一夜明かそうと考えてまして、それらしきことをFacebookに書き込んだところ、NZ在住の知り合いのトンガ人が「何馬鹿なこと言ってるんだ!うちは空港から10分だからうちに泊まれ!!」とありがたいオファーがあり、甘えることにしましたが、彼も仕事しているので、「迎えに行くのは夜になるけどな…」という事でした。ま、結局昼間は出歩けるので、小さい肩掛けバッグに財布、パスポート、チケットだけを入れて、あとは預けることにしました。荷物一つにつき12NZドル。1000円位なのかな?お金がなかったので両替商のところで両替し、トンガパアンガ紙幣を出すと、かかりのお姉さんが「日本人?トンガに行ったの?」というので、「トンガに住んでた」と答えたところ、いきなり会話がトンガ語に。彼女もNZ在住のトンガ人でした。両替でこんなに喋ったことってないや。トンガ人だからという事ではないけど、フランクですね。
さて、オークランド空港というのはオークランド中心地から車で50分位かかるところにあるんですが、なんと電車が通ってない…。バスもイマイチわかんない…。インフォメーションで聞くと「シャトルバスがあるからそれに乗るといいよ」というので、それに乗り市街地に出向く。まるまる3年ぶりですね。
さて、ここで問題です。ニュージンランドにあってトンガにないものはどれでしょう?
1)信号機
2)マック、KFC
3)橋
4)複数車線
5)トンネル
答えは
全部!
なので、バスの中で、一人静かに驚きまくってました。そして何より驚いたのは坂道。
「えっ!?このスピードでこの坂道降りるの?怖ぇぇぇぇぇ!!!!!」
おそらく100mくらいの下り坂にビビってしまい、思わず近くの取っ手をぎゅっと握ってました。トンガは基本坂道無いですからね。いやぁ、怖かった。ジェットコースター級にびっくりしました。
さて、そんな訳で、シャトルバスは市街地へ。「無料でこういうサービスは、この運ちゃんや会社にとってなんのメリットがあるんだろう???」と思いつつ乗ってましたが、降りるときに
「えっと、32ドルね」
あ、金取るのか…。しかも高くね?
しっかり商売してました。ちょっと納得行かなかったけど、聞かない自分がいけないよね…。
で、降ろされた場所はオークランド中心地のど真ん中。日本で言うと銀座とか新宿とかそういう感じかな?高層ビルはあるし、南太平洋最高を誇るスカイタワーの真下。
ひぇぇぇぇぇ、すげぇ!!!
あまりの田舎モンぶりに我ながら笑ってしまったけど、しょうが無いですよね。そこで、その街を3時間ほどぷらぷらしてましたけど、もう、お腹いっぱい。パソコンショップに入ると、ありえない最新機種。もう触るのも怖かったです。タプレットPCがすごいことになってる!
「すみません、こういう都会では過ごせません…。もう、勘弁してください…。」
僕、日本人なんですけどね。大学に行く時、新宿駅を乗り換えて中央線というまぁ、都心の学校にも通ってましたが、もう無理です。人に疲れてしまいました。早くトンガ人のお宅で休みてぇ…。とりあえず、電話してみるか。仕事してるっていうから(当たり前だ!!)もしかすると、空港より街の方が近いかもね。ちょうどオークランドのターミナル駅(ブリマート駅)に近いから、そこから電話してみよう!と電話してみると、
「おっ!スズキ?元気?今どこ?」
「ブリマート駅ってところ」
「ブリマート?俺、そこで働いてるんだよ!よかった〜、あと30分ほど待ってな」
というわけで、彼の指定した場所に出向き、めっちゃ寒い中ベンチでタバコふかしてたら、陽気なNZの兄ちゃんが1ドル出して、「タバコ分けてくんない?」と。そこでNZに降り立って、バスを降りて初めて会話しました。結構楽しい人で、小さい時合唱団に入ってて、福岡に行ったことがあるらしく、そんな感じで彼が電車に乗るまでしゃべってました。で、しばらくすると彼が戻ってきて「電車に乗り遅れた(笑)」とまた1ドル出して来た。ごめんね、ずっと喋ってて。
というところでトンガ人登場して、田舎者トンガ育ちの日本人は無事に宿へ向かうことができるのでした。