« 長女弥生が民法上の結婚式を実施します。 | Home | 怪我 その後 »
若年者の自殺率の増加が社会問題となっていますが、LGBTの自殺は古くからその確率の高さが懸念されてきました。
そもそも、LGBTの人口について明確なデータがないので、自殺した人がLGBTであるか否かが公式に記録されているわけではありません。
しかし、LGBT当事者の皆さんの話によると、LGBTの友人や知人の自殺の知らせに触れた事があるという方が多くいらっしゃいました。
問題なのは、その自殺の原因です。
LGBTの自殺が、セクシャルマイノリティであるということを原因としているのかどうかということです。
LGBTの皆さんは、実は孤独に陥ることが多い人達でもあります。
同じセクシャルマイノリティの仲間同士でも、詳細な個人情報を開示している人は少なく、仲間に本名を明かしているという人すら少ないのです。
LGBTであることの悩みを少しでも軽くするには、同じ悩みを持つ仲間のサポートが不可欠です。
悩みを聞いてもらえる仲間がいれば、自殺まで思いつめることも防げるのかもしれません。
昔は、LGBTの皆さんの出会いの場は、大都市にあるゲイバーなどの彼ら自身が経営するお店が主な場所だったといいます。
そうした場所に出入りすることで、恋人や友人を見つけることができたというのです。
しかし、今はインターネットの時代。
恋人や友人を見つけるにも、インターネットの各種出会い系サイト等を通じて、一対一で個人的に行動するため、必ずしもLGBTコミュニティに顔を出す必要はないのです。
「一時的に仲が良くなった友人も、しばらくすると消えていなくなりますよ。それだけの希薄な友人関係だったのでしょうね」と、寂しげに話していた方が印象的でした。
人が自殺する時、ほとんどが心を病んでいる状態だといいます。
確かに、我々人間も生物である以上、本能的に「生」への執着はあるはずです。
その本能すら機能しない状態に陥るということは、病的な要素が当然あるということでしょう。
医療によるサポートが必要なら、それを勧めてくれる人も必要なわけで、孤独に陥ることで、その最低限のセーフティーネットも崩壊してしまいます。
LGBTの皆さんが安心して悩みを相談できたり、仲間を得ることのできるコミュニティの必要性が増しています。