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2013/05/24
芝居小屋
内子座に
出演させていただきました
かなり
舞台上が いい具合に 演技しやすく
これも いままで 様々に使われてきた
歴史ある内子座だからこそです
大抵
どこの劇場でも
初めて公演する時は 舞台の状態が影響大でありますが
旅先での公演となると
その状態がわからない事が多いので
足袋は予備を多めに持っていくとか
舞台上で どのくらいすべるのかなど 確かめようが無いわけですから
そういう時は
「湿り玉」の出番になります
まあ あまり詳しく説明できないので
名前だけで勘弁して頂戴ね
さて
内子座の中の落ち着いた木の色調から考えて
当日は シックな色合いでまとめて曲独楽も選びました
ただひとつ
こだわりたかったので
現代色の代表格である
私オリジナル 特注のピンク(巳也ピンク)のコマで
糸渡りを 選びました
滅多に出来ない 花道への曲独楽 SHORT TRIP でした
その 内子座の花道の長さは
だいたい私の歩幅で13歩程度
揚幕のチャリを鳴らして出て
冒頭は
竹弓張りでそのまま登場という演出でした
これは こちら内子町で以前
中学校に講演でお邪魔した時に完成した演技方法ですが
ここでまた させていただきました
さしずめ
「内子バージョン」
そうです
まさに
この歴史を残して暮している環境を
そのまま芸の中に入れ込むという入れ子みたいなやり方です
普通
落語でも 他の芸事でも
寄席や舞台を出ちゃうと
前の道路を 横切るのは
「TOYOTA」「SUZUKI」「HONDA」「DAIHATSU」「MITSUBISHI」や
「HYUNDAI」「BMW」「AUDI」だったりするでしょ
浅草だってそうですよ
せいぜいうまくいって 「時代屋」の人力車だし
空には いやでも 文明の証拠が見えちゃうんだから 「SKYTREE」が…
東京には稀な環境を誇る
国立演芸場にしても
すぐ反対側の国立劇場を挟んで
目の前には皇居がありますが
それを真ん中に貫いちゃう 内堀通りは 無視できないでしょ
そうです
この内子座では ぶらっと出ても見えるのは
車でも
バイクでも
宅急便のトラックでもありません!
漆喰や木造の喫茶店「伊路端」とお団子やさん「大本製菓輔」だし
旧メインストリート ほんまちどおり(本町通り)へでても
正面の「松乃屋」という古い旅館があるくらいで
歴史の中を しかも
限りなく 生活を実感しながら 歩く事が出来る
日本国内でも数少ない 「観光ズレしていない」 観光地なんですよ~
しかも
この内子座は
今も 地域の住民のものです
昨今の経済状況や
山間部からジリジリやってくる 少子化の影響から
最近になって
内子町役場主体の形になってきましたが
本来の形である
住んでいる人の 「表現したい」ことや
「日常にいい効果を加える為の非日常の舞台」への愛の形です
これはぜひ
他の小屋との違いを 見知っていただきたいと思います
もうじき
その内子座と同時代の 活動写真館だった「旭館」が
6月2日に 修復費用捻出・文化庁への文化財指定への支援を呼びかけるための
わずか一日だけの 「映画館復活イベント上映会」がありますので
私も キャンペーンを あちこちへ 告知してまいりまする…
上映する作品はこちら
赤穂浪士
以下は映画紹介サイトの リンク
この映画館 旭館は
本当に建物として オモシロイ
内子町の 観光地
八日市・護国町並み保存地区のすぐ
横の通りにあり
まるで
舞台の「書き割り」みたいなつくりであり
それを 「オモシロイ」として
紹介する WEBサイトや ブログ記事の
何という多さ…
しかし
その旭館自体は
取り壊しの危機にある…
次回投稿は この旭館のことを書きましょう…
2013/05/24 02:37 | miya | No Comments