« 広尾 で サルサ と マグロ !! | Home | ひとつの節目 »
皆さん、おはようございます。
閑話休題。
せっかくだから、ちょっと考察してみました。
橋下弁護士が米兵に風俗の利用をお勧めした件について。
ただし、論点は一般的な是非とはちょっと違ったところです。
まず、日本的な感覚からいえば、
彼の申し出そのものは、さして問題のない内容です。
そのお店の嬢たちが、他人に強要されたり、
売り飛ばされたりして入店したのでなければ、
人権侵害との誹りが発生すること自体が失当ですから、
現在の一般的な性風俗店への言及を、
昔の従軍慰安婦などと並べて考えることは、
やるだけ意味のないことです。
軍に所属する、あんなに大勢の男たちが、
全員聖人君子であるなどと考えるのは不自然ですし、
それを要求することには無理があります。
ですから、性風俗は大いに利用すればよろしい。
そして、本論に入る前に一言、橋下弁護士には申し上げたい。
「そんなことは耳打ちなどのオフレコで言えよ!」
では、本論に入りますが、
その論点はどこにあるかというと、
「米兵」つまりアメリカ人と「性風俗」の関係です。
これは橋下弁護士も認めるところのようですが、
アメリカには、日本でいうところの「風俗」と
定義を同じくする適当な言葉がないのだそうです。
この場合の「風俗」とは何かというと、
「法律で認めている範囲の性風俗」、
平たく言えば、「本番がないという前提の性風俗」のことです。
日本でいえば、「ファッションヘルス」がその典型ですね。
もちろん、その実態は店ごとに違い、
インターネットではどこそこの店のどの嬢は本番OKだった、など
本番情報はいくらでもあるわけですが、
それは嬢の個人裁量における裏事情の話なので、
一応店側は認めないのですから、ヘルスは本番がないもの、
という前提で考えることにします。
それで、私は少し調べてみました。
日本で言う「風俗」が、アメリカにはありや、なきや?
事実上、なさそうです。
どういう建前にせよ、本番の期待度が、
日本よりかなり高いようです。
これでは日本で言う「風俗」という言葉が、
アメリカの言葉には存在せず、
風俗へ行け、と言われたら、
買春しろ、と言われたのと同義語と捉えてしまっても、
無理のない話です。
ここまではニュースなどで報道している話ですね。
そこで私が考えたこと。
では、日本における風俗の概念を司令官に伝え、
司令官が兵たちにそれを解説し、
日本の合法性風俗の店に行かせたとしましょう。
これで解決するかといえば、おそらく解決しません。
本番が前提、それが風俗だ、という頭で育った人間が、
本番なしに納得して帰ると思いますか?
結果的には、合法性風俗での本番行為、
それも、強要された、レイプされた、
というような話題が増加するのではないかと思うのです。
また、アメリカ兵に本番を許してしまった嬢がいたとしたら、
結構そんな情報が伝わるのは早いもの。
日本人の一般客もその嬢に対し、
当然のこととして本番を要求し始めるでしょう。
風紀の乱れは避けられないだろうと思います。
結局、性欲を満足させることで性犯罪を避けよう、
という方向性の解決法になると、
米兵たちにはやはり従軍慰安婦が必要、
という結論になるしかないだろうと思います。
今更そんなことが出来るでしょうか?
橋下弁護士も、
ちょっと日本人の感覚の本音を言っちゃったねえ、
というのが、私の感想です。
だからもう一度言わせてね。
「んなことは耳打ちで言え!」
しかしその前に、
「あちらの背景を勉強してから言え!」
お後がよろしいようで・・・。